馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

アニメ

ギャグにも無駄がない、話の早さ。アニメ「アンデッドアンラック」4話の感想。

とにかく話がスピーディーで、単なるギャグ、視聴者を休めてくれる和みシーンかと思ったやりとりも、話をつなげていく。 4話で言うと、ジーナのアホっぽいはしゃぎようから、アンディによる「自対象」と「他対象」の違いという設定説明につなげたり、(原作…

ブルボンとキタちゃん、共通点と違い。アニメ「ウマ娘プリティーダービー」3期の4話、感想と史実解説。

見た。 キタちゃんのトレーニング回。史実で行われた「清水(厩舎)式ハードトレーニング」を、アニメでは、黒沼トレーナーソウルを継承したミホノブルボンが指導し、ブルボンからキタサンブラックへのバトンタッチも描かれる。 ※本番なはずの天皇賞・春は、…

優しいギャルのふりをして実はオタクなジーナ概念。アニメ「アンデッドアンラック」3話。

ギャルJKの格好をしていたジーナが、海の上を歩きながら正体を表して、急速に声が低くなっていく演出は、アニメならではって感じで、いいね!最高だ!った。 ジーナの声は、あおちゃん…、いや、もうあおさんと呼ぶべきか。悠木碧さん。 ジーナ、水彩画が趣味…

たまにはキャラが死なない時も…ってコト!? アニメ2期「呪術廻戦 渋谷事変」第36話の感想。

仲間を多数殺傷され、完全にキレたナナミンが、完璧クズでしかない呪詛師をぶちのめす。 でも、一応情報を聞き出そうと、「敵の数と配置は?」と何度も質問する。それがかえって、「ふだん常識あるまともな大人を怒らすと怖いよ」って迫力増している。 アニ…

アニメ3期「ウマ娘」。まだ分からない、ドゥラメンテの内面。まだ始まっていない、キタサンとドゥラメンテの関係。

inunohibi.hatenablog.com 2話の感想、落ち葉拾い…。 ドゥラメンテが骨折して、3冠が絶望的になって落ち込むのが、当のドゥラメンテではなく キタちゃんだったのは、ユニークな構成だった。 史実ドゥラメンテは、強さの反面故障が泣き所で、2冠から骨折とい…

アニメ3期「ウマ娘」2話の感想と、キタサンブラックの生涯成績について。

db.netkeiba.com キタサンが掲示板を外すほど惨敗したのは、ダービーと5歳の時の宝塚記念だけだった。じゃあアニメ3期で、あとキタちゃんが曇るのは、宝塚だけ? いいや、ライバル関係で言えば、生涯ドゥラメンテに先着できないまま、ドゥラメンテが引退して…

アニメ「ウマ娘」3期、2話でたぶん起こること。~君は「120億円事件」の優勝馬を覚えているか? 俺は覚えてなかった。「どうした急に!?」

キタサンブラックがダービーで14着に敗れた後は、史実で言うと、3連覇のかかったゴルシが盛大にやらかして、ウマ娘民にも競馬民にも有名な「120億円事件」の宝塚記念になるんだけど…、とにかく「超」人気馬がずっこけたレースというのは、勝馬がかすんでしま…

小ネタのうまさ、いつ誰が出るのか分からないところ。アニメ「ウマ娘 Season 3」第1話の感想。

見た。 初回は、キタサンブラックの皐月賞からダービーまで。 史実に沿ってレースを迫力満点に描くという、2期やロードトゥザトップと大体同じ「いつものウマ娘」なんだけど、小ネタが凝っていた。 キタちゃんのベッド天井に、多すぎ、過剰な提灯とか。あれ…

アニメ「葬送のフリーレン」の感想と、ゴールデン枠にアニメやったことを語る。

見た。 ファンタジー世界を舞台にした、ロードムービー的な話。 いや、ロードムービーの定義を知らないから間違ってるかもだけど、「大事件が起きるわけでもなく」主人公が「植物や(ファンタジーだから)魔法の収集・採取を行う」という淡々とした流れ、「…

アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」13話(最終回)の感想。

見た。 原作を駆け足に消化。アヤ様の推理も、いつもより早口になっていて、「残り時間押してるから巻いて! 巻いて!」ってカンペが向こうにありそうな感じ。 しかし、事件の要点はきれいに抑えられていて、さすがの構成。 相当はしょられているのがバトル…

アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」12話。アニメでは省略されていた原作の記述を交えながら、感想を書く。

見た。 ・津軽が人狼と戦うシーン。 アニメでは省略されていたけど、原作で津軽は、「怪物狩り部隊」隊長との会話、対怪物の戦闘法を思い出しながら臨んでいた。 木の枝といった自然物、崖の地形を利用した、巧みでトリッキーな戦闘。 津軽の強さは、「鬼の…

今こそ競技、頭脳スポーツとしての麻雀作品が見たい。

youtu.be 「私は麻雀の精霊である!」(cv大塚明夫) おい精霊、さてはてめー、ルールを知らねーな? チョンボは満貫払いだぞ。人によっちゃあ、わざとチョンボで上りを阻止する不届き者がいるってんで、役満払いもあるぞ。 マジレスすると「のんびり、ゆっ…

メモ。アニメ『アンデッドアンラック』メインPV。

youtu.be メインスタッフは、「炎炎ノ消防隊」を作った人たちか。炎炎のアニメ化はクオリティー高かったし、炎炎の王道少年漫画感と、アンデッドアンラックの王道感も重なる。 これは来たわね。

人狼の正体は、アルマだったのかー(棒)。「アンデッドガール・マーダーファルス」10話の感想。

※注意。事件の核心を避けつつ、少々ネタバレしています。 見た。先日書いたように、私は原作小説を読んだため、真犯人と真相をすでに知っている。 inunohibi.hatenablog.com それを差し引いても、多少ミステリー物に慣れている人なら、「名探偵が名推理を披…

まるまる一冊、人狼編。青崎有吾「アンデッドガール・マーダーファルス」3巻(今期やっているアニメの原作小説)を読んだ感想。

アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」の最新9話は、鳥籠使い一行が、ダイヤの暗号を手掛かりにドイツ南部へ向かう。「人狼」が住むという隠れ里を探している中、まず小さな村で起きた連続殺人事件を「解決してくれ」と頼まれる…。 どうしても1回20…

アニメ「呪術廻戦 懐玉・玉折/渋谷事変」30話の感想。

前半Aパートは、呪術とは特に関係ない卓球をやる東堂と冥さん(話している内容は、一応術師のこと)に、呪術と全く関係のない少女の恋心と葛藤、そしてやたら「ミミズ人間4」に持ってこうとする虎杖、の「青が澄んでいる」日常。 平和なんはここまで。 後半B…

「おいおい惨敗だよ」だったホームズ。これから挽回なるか? 「アンデッドガール・マーダーファルス」8話の感想。

ルパンVSホームズ、&アヤ様・津軽たちというクロスオーバー対決も、4週目の今回でいったん終わり。「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだぜ!」という事か、割とあっさり逃げられた。 切り裂きジャックは、津軽よりも強いみたいだけど、まだ見た目通りの若…

洋の東西が合体した素晴らしいストーリー、映像センス、そんで、ある方面でも合体(意味深)する…? 「アンデッドガール・マーダーファルス」7話の感想。

続きが気になるから、すぐに見たんだけれど、情報量が多いんで、一呼吸間を置いて感想を書いた。 ホームズにルパン、「架空のスーパースター大集合」の中でも決して埋没せず、アンデッド、首だけ、といった自身の持ち味(?)を活かして仕込んでいたアヤ。 …

「アンデッドガール・マーダーファルス」6話の感想。

映画「キングスマン」のように、「紳士だからさ/~だからな」「紳士は~」と言えば許されると思っているノリ、大好きだよ。 キングスマン(吹替版) コリン・ファース Amazon キングスマン(字幕版) コリン・ファース Amazon キングスマン [AmazonDVDコレクシ…

…というわけで、アニメ「呪術廻戦」2期の「懐玉・玉折編」終了。アニメで初見の感想。

いやー、ひでぇ話だわ。 実は原作漫画をしっかり読んでおらず、アニメで追いかけてストーリーをハアクしてたんだけど、好みの分かれるグロいテイストをおけば、クオリティーは高い。(前にもそれ言ったな) 過去編ということで、作者も着地点を見据えてすっ…

アンデッドガールとるろうに剣心で学ぶ、明治政府の「狡兎死して走狗を煮る」(用済みになったやつはポイポーイ)政策。

inunohibi.hatenablog.com ※アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」のネタバレ注意。 これ書いた後で思ったんだけれど、4話で真打津軽が真犯人を相手にするとき、長々と喋っていた内容によると、もともと「鬼殺し」とは、明治政府の「怪奇一掃」政策…

M教授、奴はいったい何者なんだ…? アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」4話の感想。

見た。視聴者にとっては最初の事件、吸血鬼殺人の解決編。 メイドの静句は、真打津軽のことを「最低くず野郎」の「えせ噺家」と嫌っていたけれど、ここまで見れば好かれない理由がよくわかる。 2話ですでに、馬車の御者相手に「馬車を返品する」という屁理屈…

メイド・馳井静句が使っていた銃剣について、コトバンクで調べてみた。付、機関銃。

19世紀末を舞台にした「アンデッドガール・マーダーファルス」で、馳井静句(はせい・しずく)という従者(服装は西洋式のメイドだね)が銃剣を使って戦っていたので、コトバンクでちょっと調べてみた。 (冒頭のテロップに「我々の知る明治時代とは また違…

母性溢れる幼女アイドルから、ビジネスキスする大人の女性(生首)まで。声優・黒沢ともよ氏と、アニメ「アンデッドガール・マーダーファルス」の感想。

春にアイマスシンデレラガールズU149とスキップとローファーを見た勢いそのままに、「アンデッドガール・マーダーファルス」を見ると、黒沢ともよ姉貴の演技温度差に震える。 鴉夜さん(主人公)は首だけだから、そもそも体温の「体」がないなー、…という生…

2023年春アニメの総括。一番良かったのはスキローだったけど、話題作り・バズらせのうまさで、水星の魔女が強烈だった。

今期見たアニメの中では、「スキップとローファー」が一番良かったかな。話の構成がしっかりしていて、毎話、過不足ないテンポで見やすかった。 江頭ミカ、村重ゆづき、志摩聡介と、順々に、登場人物の演技というか…、他人向けの仮面が剥がれていき、素を見…

まさかの(??)大団円! 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」24話(最終回)の感想。

今まで死人の山だったのに、最終盤で急に誰も死なないとか、ファフナー1期かよぉっ! エラン4号から、プロスペラの夫、仲間、エトセトラ。彼・彼女らが、死んだ事実に変わりはない。ものの、再登場してセリフがあって、なんかすげーきれいに終わった感。 た…

そっちで修羅場になるんかーい! アニメ【推しの子】11話(1期最終回)の感想。

B小町が初ライブをやり終えて、1期終了かと思ったら、「東京ブレイド」という人気ゲーム(刀剣乱舞や薄桜鬼、女性向け人気作品を混ぜ込んだかんじ? 一応、男性人気もあるようだ)の舞台に出るという話に移り、最後に「2期制作決定」の発表で終わった。 いや…

すごいスピードで伏線回収。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」23話の感想。

見た。 マルタンが、終始ビビったり、慌てていたのが良かった。スレッタが立ち直り、急速にたくましくなったことへのちょっと違和感が、マルタンで解消された気分。 そうだよな、「もう逃げない」って覚悟を決めても、怖いもんは怖い。 そして、すごいスピー…

覆面の正体は気になるアイツ☆(ラブコメ、少女漫画風見出し) アニメ【推しの子】10話の感想。

アクアのことが心底気になるゆえに、黒川あかねとのキス&カップル成立が許せなくて、アクアに対して拒絶する態度をとってしまう有馬かな。 そこに事務所の稼ぎ頭・ぴえヨンが現れ、新生B小町に手厚い指導を行う。かなは自然にぴえヨンと会話がはずみだし、…

現在の危機は、あくまで大人世代の因縁。最後は大人が責任取らなきゃ。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」22話の感想。

見た。 前の感想では、素朴に「ただの学生のスレッタより、腕のいいパイロットがいるだろ」と思って書いたけれど、そういえば、過去エラン4号が「処分」される寸前に、ベルメリアさんが「でも、4号には経験があります」といっていたし、ガンダムの操縦経験が…