今期見たアニメの中では、「スキップとローファー」が一番良かったかな。話の構成がしっかりしていて、毎話、過不足ないテンポで見やすかった。
江頭ミカ、村重ゆづき、志摩聡介と、順々に、登場人物の演技というか…、他人向けの仮面が剥がれていき、素を見せる重層的心理描写になっているのだけど、それがスッと頭に入ってくる。
だけれども、きれい、完成度が高いからこそ、何か付け足して語れなかった。いや、できなかったというべきか。
対照的だったのが「水星の魔女」で、制作者の「とりあえず見せ場を作る」なスタンスを、ひしひしと感じた。
19~21話のシャディクからラウダ、「〇してやるぞ天の助」を想い出す八つ当たり展開の天丼は、もう狙ってやってるだろ!
23話の後、「ラウダとグエルの戦いは要らなかった」という賛否両論もあった。
確かに、ラウダの言ってたことは、要するにグエル兄さんの厄介ファン又は反転アンチな感情で、それで死ぬまで戦うって、あんたらバカみたいっす、笑えないっす。あ、それはフェルシーちゃんが言ってた。
しかし、この強引な展開、話の忙しさや説明不足が、かえってSNSでバズったり、ネタ文章、ネタ二次創作を大量に生む好循環を実現。
togetter.com テレビや人気タレントを使ったプロモーションよりも、ネットでの口コミがヒットにつながる時代を象徴する作品である。
…と言いたいものの、最終回はtwitterの愚かな閲覧制限と重なって、バズらせを阻まれそうになった。そういうとこもふくめ、最後まで話題が尽きなかった。