馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

2021年菊花賞の結果と感想。


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 「タイトルホルダーがついにタイトルホルダーになった」という激寒オヤジギャグの危険性を秘めていたタイトルホルダーが、念願の戴冠。
 鞍上は横山武史騎手。ダービーでは今やトップジョッキーの福永騎手の前に屈したが、別の馬で今年二冠。
 セイウンスカイ以来らしき菊花賞逃げ切り勝ち。横山武史騎手の父・横山典弘騎手に重ねて言及するツイートは多い。
 同馬は前走セントライト記念で惨敗し、人気を落としているように見えたが、それもなんかダービー4着の敗北で人気を落としていたセイウンスカイを思い出す。

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 (ところで典弘騎手も、2009年のロジユニヴァースが強烈だったけど、「人気になると負ける。人気を落とすと息を吹き返す」というパターンがあって…。)

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「父の無念を晴らす!」カツラノハイセイコ、ミスターシービーから、別に無念でもなかったキタサンブラックの時代まで~。


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 ミスターシービーの父・トウショウボーイは、クラシック三冠がそれぞれ1、2,3着だった。

 菊花賞以来の3000メートル以上だった天皇賞・秋では、序盤からグリーングラスと競り合ってスタミナを消費したこともあり、7着という生涯最低着順を記録している。
 一方、TTG三強の内、グリーングラスは明らかなステイヤーだったし、テンポイント菊花賞で「やっとトウショウボーイに勝てる!」という内容と順位(グリーングラスに阻まれたけど)で、両頭3000以上ならトウショウボーイより強かった。
 トウショウボーイは、テスコボーイ産駒だけあって、軽快かつ圧倒的なスピードで勝っていたけれど、スタミナ面でじゃっかん弱かった。しかし、ミスターシービー菊花賞を制し、仔世代で距離克服に成功した。

 
 日本の競馬史で、こういう例は珍しくない。往年のファンは、皐月賞宝塚記念を勝ったハイセイコーから、カツラノハイセイコ(ダービー、天皇賞・春)が出たことを覚えているだろう。

 日本は「年々スピード化している」といわれる。むしろ仔世代で短距離が苦手になるパターンもあり、これはサッカーボーイ産駒のナリタトップロードヒシミラクルが印象的。(いろいろな点で父親に似てない馬だった…)

 …というわけで、サクラバクシンオーの孫・キタサンブラック の活躍も、決して不思議ではない。それでも、ファンの肌感覚として、バクシンオーの孫が長距離であんなに強かったことは衝撃で、一つの事件だった。

 

 サクラバクシンオー の場合、時代の変化が大きいと思う。距離別のスペシャリスト化が進んだ時代の短距離馬であり、1800メートルまでにしぼってレースを選んでいた。

 対してサッカーボーイは、ダービーと有馬記念に出ており、有馬は先頭のオグリキャップと小差の4位に入線した(繰り上がって3着)。サッカーボーイは、後付けで「まぁ長距離が苦手じゃない」といえたけど、バクシンオーはいえなかった。

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歴代スターの前にかすんだ馬

 89年に勝ったバンブービギンは、父がバンブーアトラス。馬主・生産者は共にバンブー牧場。(「バンブー」の冠名から分かる通り、バンブーメモリーバンブー牧場の生産馬)
 バンブーアトラス は、82年のダービーを勝った馬。神戸新聞杯3着の後、骨折で引退して菊花賞には出られなかった。

 そのため、バンブービギンは「父が出られなかった菊花賞を勝った」「父の無念を晴らした」といわれたんだけど、ハイセイコーカツラノハイセイコトウショウボーイとシービーの親仔物語の前にかすんでるっすね。(あるいはマルゼンスキーサクラチヨノオー親仔)

 

 岩元市三・元調教師が、騎手時代に八大競争を手にした時の馬でもある。(これが騎手として、唯一の八大競争勝利になった。岩元氏はバンブービギンにも乗っていたが、残念ながら未勝利で乗り代わりになっている)
 岩元氏は調教師に転身してから、ポレールテイエムオペラオーといった名馬を育て、まだ若い和田竜二騎手を乗せ続けた師弟の絆は有名になった。

 テイエムオペラオーの馬主・竹園正繼氏は、小学校のとき同級生だった岩元市三氏がバンブーアトラスでダービーに勝っているのを見て、馬主を始めたという経緯がある。
 そのため、未熟でオペラオーのもどかしい成績につながっていた和田竜二騎手に激怒し、乗り替わりを迫った時も、相手が岩元氏だったからこそ、西園氏が折れて受け入れたといえる。

 

「大物喰い」の系譜

 92年のミホノブルボンは、シンボリルドルフ以来史上2頭目の無敗三冠がかかっていた。さらにさらに、無敗かつ1番人気、逃げ切りで皐月賞とダービーを勝った馬は、「幻の馬」トキノミノル(ダービー後夭逝したため、菊は未出走)とブルボンだけだった。
 つまり、東京競馬場の入り口奥に銅像が立つほどの名馬「トキノミノル超え」がかかったとんでもない記録を、ライスシャワーが阻んだのだ。(あと、ブルボンの前行ったキョウエイボーガン…)
 このときの京都競馬場については、「G1とは思えないほど静まり返った場内」とか、ライスシャワーが交わしたあたりで「悲鳴が上がった」などと散々に言われているけど、ワイはまだ競馬見てなかった。
 後年、ディープインパクトが「無敗でクラシック三冠と有馬、四冠」という「シンボリルドルフ超え」のかかった有馬記念で2着になった時なら、リアルタイムで見ていたので知っている。まぁああいう感じ。

 

繰り返したくない

 2009年はスリーロールスが勝利。鞍上の浜中俊騎手は、これがG1初制覇、結婚したばかりで、ゴール後付けていた指輪にキスをし、めでたいこと尽くしをアピールした。
 ところが、ロールスの次走・有馬記念では、左前脚に深刻な故障が起きて競争中止
浜中騎手は愛馬が「死んでしまう」と思って泣きじゃくっていたらしいが、一命をとりとめて引退した。(「競馬名馬読本DX」と「number 1012号」の記述)
 最近多いような気がする競走中の心不全、突然死についてコラムで言及していたが、スリーロールスのような苦しむ競走馬を見たくない、という思いがあるのだろう。

 

 

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ウマ娘の企画初期案、マンハッタンカフェについて雑談。

 カフェは、企画の初期案からキャラが二転三転しているため、よくネタ的な話題に上がっている。

 他にも初期案から修正されたキャラを見ると、総じて性格が穏やかに、または「なんだかんだ言っていい奴」になっている。

 馬主の許可を得るうえで、こういう配慮と修正をしたのかもしれない。 カフェは特に、社台グループの吉田照哉氏が共同馬主なので、気を付けなければいけなかったんじゃ。

 そんな吉田氏は、テレビでウマ娘に対して「これを入り口に競馬に興味を持つ人が現れ、お客さんが増える」と好意的に言及していた。
 吉田夫妻の個人所有馬なら、今後ウマ娘に出れるかも。(デュランダルやモーリスがいる)
 社台系のクラブ法人…、たとえば社台レースホースサンデーレーシングは、権利関係が複雑かもしれない。一介のファンにはわからない。
 (他に、シンボリクリスエスがキャラ化されていない理由として、「権利の半分を社台が持っているから…」というコメントがあるねぇ)

遅かった成長と、早かった脚部不安 ――アグネスタキオンの同期、マンハッタンカフェのこと。

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 多くの予想通り、ぱかライブで発表された新規(育成)実装キャラは、マンハッタンカフェ
 カフェのCV小倉唯さんが、ライブ配信動画で直接紹介。

  

マンハッタンカフェとは

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 かのサンデーサイレンスは、デビューした2歳から強かったし、産駒も2~3歳春のクラシックから活躍する早熟傾向だった。
 一方で、マンハッタンカフェは体質が弱く、体が成長した3歳秋からようやく活躍できた。
 4歳から脚が怪しくなり、日経賞では6着に敗退。それでも天皇賞・春を勝利(2着は同期のダービー、JCを勝ったジャングルポケット)。凱旋門賞でレース中に屈腱炎を発症し、引退。短い全盛期だった。

 (カフェ同様晩成だったゼンノロブロイ は、蹄の底が浅く、3歳の間は強い調教ができなかったという。)

 
 カフェといえば、「父・SSに似てる」という特徴で有名。(まぁ俺っちが把握したのはウマ娘ブームからだけど…)
 名馬から名馬が生まれるとは限らないものの、競馬界で「名馬の父か母に似ている」というのは、「成功する」と思われている。
 結局、同期で(父も同じ)アグネスタキオンが、素質の高さを見せつけてすぐにターフを去ってしまったように、カフェも去ってしまった。

 ただ、タキオンほど派手ではないが、産駒から複数頭のG1馬が出ている。

おすすめ動画

 マンハッタンカフェの場合、同期のアグネスタキオンジャングルポケットと切り離すことができないので、こちらの動画で世代ごとまとめて把握しよう。

 (人によって「最強世代」と呼ばれたり、(98年世代のように)長く活躍できなかったので最強不認定だったりする)


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参考文献

 

関連する記事

 サポカはナカヤマフェスタシリウスシンボリ
 シリウスシンボリについては、ここで書いたよ。

 

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(たぶん)ゲートで歯が折れた、とな!?

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 ”本競走は、1996年に新設された3歳牝馬限定のGⅠ競走で、創設以来、京都競馬場・芝2000メートル(内回り)で行われている。従来、桜花賞オークスに続く牝馬三冠レースとしてエリザベス女王杯が設けられていたが、1996年にエリザベス女王杯古馬に開放され3歳以上馬による競走となったため、新たな3歳牝馬限定のGⅠ競走として設立された。
 (…)秋華賞エリザベス女王杯を連勝した馬は、2002年のファインモーション、2007年のダイワスカーレット、2013年のメイショウマンボの3頭のみである。
 (…)競走名の「秋華」は、中国の詩人である杜甫や張衡が文字通り「あきのはな」として詩のなかで用いた言葉である。「秋」は大きな実りを表し、「華」には名誉・盛り・容姿が美しいという意味が込められている。”

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 昔カブラヤオーが、ゲートで頭ぶつけて負けたこともあったし、そういうアクシデントも競馬っすね。
 「あいつ(ゴールドシップ)に似てきた」(by今浪厩務員)という性格が、ゲート内で出たのかも。

関連する動画と記事

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メモ。あのSF映画を思い出す(こじつけ)。

togetter.com

 40万時間分のホラー映画を「見させられる」って、「時計じかけのオレンジ」も真っ青の拷問だよ。

 ただ、「時計じかけ~」が人間を機械にしようとする社会(近未来)を皮肉ったのに対し、こっちは本当に機械。