当時、「不作の世代」とも呼ばれた89年世代。
その最たる原因は、古馬戦線で成績が悪く、目立つのはダートでめっぽう強かった牝馬ロジータ(地方所属)、宝塚記念でオグリキャップに勝ったオサイチジョージ、くらいだろうか。
この世代の皐月賞馬ドクタースパートや、菊花賞馬バンブービキンは、当時の関係者およびファンが「強かった」「夢を見た」と語るものの、すぐに故障引退してしまう。
直前の世代がすごかった、という点も
87年世代は、二冠馬サクラスターオーや、皐月とダービーで1番人気に推されたマティリアル(生い立ちも、生産者兼馬主から期待されていたことが分かる馬)が次々予後不良となり、「悲劇の世代」と呼ばれた。
ただ、続いてタマモクロス、中央転籍したイナリワンとかわるがわる活躍して、スターオー・タマ・イナリ、3年連続(87~89年)年度代表馬を輩出した層の厚い世代でもある。
88年世代は言わずもがな。サクラチヨノオー、サッカーボーイが故障リタイアや不振に陥っても、オグリを筆頭にタレントぞろいだった。
これら個性と実力を兼ね備えたスターホースの後だけに…、どうしても影が薄い89世代。
余談
「これはびっくり、ダイユウサク!」も、隠れた88世代。
競馬ブームを作ったオグリ世代から、超遅咲き最後の華として最強馬メジロマックイーンを破る激走をした…、などと想像を膨らまると楽しい。
ウマ娘化されるとしたら、そういうキャラ付けかな。