馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

まさかの(??)大団円! 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」24話(最終回)の感想。

 今まで死人の山だったのに、最終盤で急に誰も死なないとか、ファフナー1期かよぉっ!
 エラン4号から、プロスペラの夫、仲間、エトセトラ。彼・彼女らが、死んだ事実に変わりはない。ものの、再登場してセリフがあって、なんかすげーきれいに終わった感。

 

 ただ、安易なハッピーエンドではなく、「地球の富がまた宇宙に吸い上げられていく」というほろ苦さも語られている。(たったワンカットだったので分かりにくいけど、ペイル社の老婆4人は捕まらなかったってこと?)

 

 「水星の魔女」で言われていたことの一つに、「ラスボスが誰なのかわからん」ってのがあって、最終盤で出てきた宇宙議会連合のおっさん(名無し)がラスボスっぽいことやりはじめたのは、正直戸惑う視聴者もいた。
 が、「安易に悪者をやっつけてハッピーエンドではない」という意味で、ガンダムらしい落とし所だったと言える。

 ハサウェイ的に言えば、「この仕組みの深さ」というやつですね。

 最初は「昨今の世相を反映したのかな」と思ったけれど(ツイッターでそう書いた)、「宇宙世紀ガンダム」と言われる初代~逆襲のシャア閃光のハサウェイに原点回帰したのかも。

 謎フェンシングだけじゃないぜ!

以下、3年後の各キャラについて。

 成人向け漫画に出てくるエ〇秘書みたいなセセリア。メインキャラ(スレッタ、ミオリネら)にお色気シーンがない分、意地でもこういうのを描きたい見せたいというスタッフの〇欲を感じるなりぃ…。

 

 ニカねぇは短髪バージョン。といっても、服役中に髪短くさせられてただけと考えると、ニカファンほど悲しい、悲しくならない…?

 

 ラウダ先輩と、元気になったペトラ。
 「先輩がデートすっぽかし」てグエル兄さんを優先したから、ペトラがぺしゃんこになりかけて、昏睡状態から回復しても両足が義足になった(因果関係の飛躍)ので、兄さんからの精神的自立も兼ねて、一生ペトラの側にいて末永く幸せに生きろ。

 

 キャラクターみんなが成長した中、ロウジ相手だと初期のような変顔キレ芸キャラに戻っている、チュチュパイセン。
 ニカねぇ不在の中、誰がチュチュの機体のメカニックをやれるかというと、ロウジ君なのは自然な流れだけど、まさかロウジ×チュチュ(表記はロウチュチュ?)の可能性を見せられるとは。
 最後の最後まで新しい組み合わせをねじ込んで、カプ厨を翻弄してくるスタイル、嫌いじゃないし割と好きだよ。

最後に

 メインストーリーはとにかく終わった。ただ、やっぱりもっと描いて欲しかったことがあるねぇ。
 オルコットさん(最後にチラっと再登場)とか、スピンオフ集を作ってくれ、というくらい描写不足のキャラがいる。