見た。
キタちゃんのトレーニング回。史実で行われた「清水(厩舎)式ハードトレーニング」を、アニメでは、黒沼トレーナーソウルを継承したミホノブルボンが指導し、ブルボンからキタサンブラックへのバトンタッチも描かれる。
※本番なはずの天皇賞・春は、特殊ED中のダイジェストで終了。
史実のレース、カレンミロティックの追撃と、それを振り切ったキタサンの競り合いだったり、見ごたえあるんだけど、キタサンのキャリア全体からすれば、まだ通過点と言えるかなぁ。
カットされなかっただけ有情かもしれない。アニメ2期はカツカツで、トウカイテイオー のJC優勝すらカットされたからね。
※1期ですでに、スペちゃんのJC優勝をやったって事情もあろうけど、一番大きいのは、1期がスピカ中心のストーリーで余裕があった(序盤は「話がぬるい」なんて感想も)のに対し、2期はテイマクに、ブルボン・ライス、カノープスのエピソードも加わり…と、より多人数にスポットを当てる群像劇になったことだと思う。
尺を「どどど、どーすんの!?」って、いやカットするしか無かったろうなぁ。したからこそ、わき役ウマ娘を深掘りできたと考えれば、納得の構成。
ウマ娘はウマ娘。リアル競馬の史実詳細は、私たち競馬ファンやライターが書けばいいこと、ですな。
史実解説
他の人の史実解説、まだ見てないんで、被るだろうけど一応書く。
キタサンとブルボン、両頭には、地味な血統で安馬だった、逃げ脚質、ハードトレーニングで強くなったなど、共通点が多い。
まぁ時代が離れている(1990年代と2010年代)んで、違いも多い。
母系が全く無名のブルボン(母父シャレーって、ブルボンでしか聞いたことないや…)に対し、キタサンは多少親戚に活躍馬がいて、母父がバクシンオーだったり、人気種牡馬の血も入っている。
ただ、良血馬だ、高額馬だ、血統レベルが上がり過ぎたキタサンの時代では、相対的に地味な血統になっていた。ブルボンはガチ無名。
それと、ブルボンは厩舎に入ってからずっとスパルタトレーニングを受けていたけれど、キタサンのスパルタが史実で始まるのは、現役最後の2017年、5歳の時から。
もっとも、4歳時から、関係者はキタサンの丈夫さと、ただならぬ潜在能力を感じ取っていたようで、ハードトレーニングのプランは、「これなら」と清水調教師が温めていた。
しかし宝塚記念の大敗後、夏からは調整を優先し、ハードトレーニングをゆるめているので、ハードと言っても半年間くらいだった。
ミホノブルボンの父
ブルボンの血統で、唯一の見どころと言えば、父・マグニテュードが桜花賞馬エルプスを筆頭に、複数の重賞勝ち馬を出していたことだった。
しかし、名馬メモリアルに「父マグニテュードの代表産駒・エルプスはその快足で桜花賞を制したが、オークス、エリザベス女王杯は15、11着に大敗」とあるように、マグニテュード産駒は距離が延びるとからっきしな例もあり、活躍馬は短距離中心だった。
https://jra-van.jp/fun/memorial/1989103049.html
それで「ミホノブルボンも距離延長に対応できないのではないか」と言われるようになったので、これもブルボンとキタサンブラックの共通点かな。