塗り変えろ、世界の昼と夜を塗り変えろ
本格化してからのキタサンブラックは、スピードとスタミナを兼ね備えた現代的なステイヤーで、高めのスピードで逃げ・先行してペースを上げさせつつ、豊富なスタミナで、ペースを落とさずゴールまで走り切った。
まず、ライバルよりキタサンブラックが速い、しかも最大の武器はスタミナの方で、後続馬の方がスタミナ切れで潰れる、という「弱点ナシかよ!?」の走り。
一方、5歳の秋天(2017年)では、出遅れたけど差して勝った。メジロマックイーンやスーパークリークのような往年の名ステイヤーに、スピードと二の脚も足したような感じ。
※マックちゃんの場合、差し返して勝てるような脚がないので、たとえばライバルがそれより前を走り続けた宝塚記念(メジロライアンが優勝。マックは2着)とか、スローペースで後続馬に末脚が残っていたジャパンカップ(アメリカ馬・ゴールデンフェザントらがマックをぶっこ抜いて、4着に敗れる)とか、取りこぼしも目立った。
イクイノックスも、天皇賞・秋でジャックドールの爆逃げペースに付いていったのが、「キタサンの仔だな」という感じ。
しかし、なんかもうキタサンより隙無しに見える。キタサンブラック強化版か。
ライバルはさぁ、イクイノックスが落鉄した時くらいしかチャンスがないんじゃ…。(5歳時のキタサンが、JCで3着に敗れたのは、諸説あるけど落鉄が一番言われる)