硬派な話になると、なんで00年代以降「強い外国馬」「強い外国産馬」が鳴りを潜めたんだろうか。
創設間もない頃のジャパンカップは、アメリカのB級馬に日本勢が全くかなわず、日本人の欧米コンプレックスを大いに刺激していた。
今では関係が逆転し、日本勢ばかり勝っている。(外国馬の優勝は、2005年のアルカセット以降なし)
諸説あるけど、だいたい「サンデーサイレンスやトニービンといった欧米の一流馬を輸入したのが成功した」「日本の競馬界がレベルアップした」といわれている。また、「欧米の競馬は興行として落ち目」「金がなくて質が落ちた」という指摘も。
(島田明宏氏の記事経由で知ったが、特に深刻なのはイタリアで、2019年にはついにイタリア国内からG1が消滅した。かつてネアルコやリボーといった競馬史に残る名馬を輩出し、日本でもトニービンやミルコ・デムーロ騎手で知られていた国が、本格的にやばい)
一方で、イギリスオークスとアイルランドオークスを制したスノーフェアリー(アイルランド生まれ。厩舎はイギリス)が、日本に遠征して2010年エリザベス女王杯を優勝し(外国馬の初優勝)、さらに翌11年も勝利。
内側の荒れた馬場を気にしないすさまじい追い込みは、日本の競馬ファンに強烈な印象を残し、これをエ女王杯のベストレースに挙げる人もいる。
全く落ちぶれたわけではないんだな。
参考記事と文献