馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

競馬界のベル・エポック(古き良き時代)か? ――96年生まれ、99年クラシックの世代を振り返る。

inunohibi.hatenablog.com

 ウマ娘ナリタトップロードが来て、99年クラシック世代の顔ぶれがそろった。
 まだ「ラスカルスズカも欲しいYO!」というファンがいたりするけど、まぁ個々人それぞれのリクエストはキリないしな…。とりあえずメンツが揃ったことにしよう。

 

 この世代は、前後の世代と比べると様々な面で異色だった。代表はテイエムオペラオー、トプロ、メイショウドトウで、よく言われるように主戦騎手が若手であり(特に和田騎手と渡辺騎手は、オペとトプロでそれぞれG1初勝利)、馬の方も雑草や無名とまではいかなくとも、ファッショナブルな血統じゃなかった。

 この世代の「逆に異色」な名馬は、父がお馴染みサンデーサイレンス、母が93年のクラシック二冠牝馬ベガ(ベガの父はトニービン)という良血馬・アドマイヤベガだろう。
 主戦騎手も武豊氏で、競馬界の王道的組み合わせ。だけれども、アヤベは菊花賞後、脚の故障(繋靭帯炎)でターフを去ってしまう。

ja.wikipedia.org

 大種牡馬SSの仔は、天才だけど気まぐれだったり、素直だけどはかない馬もいた。すぐに引退したフジキセキアグネスタキオン、そしてサイレンススズカ…。
 また、あれほど強かった98年最強世代と言えども、脚部不安に悩まされた5歳(旧6歳)のグラスワンダーや、屈腱炎から復帰後のセイウンスカイは、無惨な成績に終わった。
 タキオンクロフネマンハッタンカフェらの01年世代も、絶望的にもろかった。

 それらに比べると、本当に(アドマイヤベガを例外として)99世代の頑丈さ、粘り強さは際立っている。

 

 彼らは、地味な血統ゆえなるべく長く走って、引退後の種牡馬価値を引き上げる必要があったのかもしれない。が、馬の方も走ることに嫌気を起こさず、堅く上位に入る安定感があった。
 ナリタトップロードの場合、「重馬場がダメ」「中山がダメ」と、ライバルのオペ・ドトウに比べれば注文が付いたものの、条件が揃えばちゃんと強かった。

 今でも定期的に、地味な血統、若手の騎乗から活躍馬が出て、ファンを沸かせている。けれども、世代丸ごと「地味」「若手」という点で、稀有な世代だったといえよう。

kotobank.jp

ベル・エポック | 現代美術用語辞典ver.2.0

関連記事

 JRAの若手・中堅が、外国から来た一流騎手に押される流れを象徴する馬は、ジャングルポケットである。これについては、6月に書いた記事を再掲。

inunohibi.hatenablog.com

 その他、関連するテーマの記事。

inunohibi.hatenablog.com

参考になる動画


www.youtube.com


www.youtube.com


www.youtube.com