「ライドウ 超力兵団」に、あの「怪僧」あらわる!
メガテンシリーズによくある、伝承と史実が混ざったストーリー。
史実を解説
ラスプーチン(ラスプーティン)とは、結果的に世界史を動かした重要人物。
一応、本職は修道士で聖職者。「怪僧」のあだ名が有名。
一部で「グリーシカ(預言者)」と呼ばれ、カリスマ的にあがめられていた。
ロシア皇帝・ニコライ2世の子ども(皇太子)は、深刻な血友病を患っていたが、ラスプーチンの「祈祷」だけが、それを癒した。
そのためニコライ2世が、ラスプーチン崇拝者になり、政治が大迷走。
当時、ロシアの新聞をにぎわせていたのは、ラスプーチンの酒乱、淫蕩、収賄…。
第一次大戦時には、ドイツ出身のアレクサンドラ皇后と不倫しており、その関係をてこに、ドイツ(ロシアと交戦中)と講和を企んでいる、という噂まで流れた。
真偽はともかく、それだけ悪評にまみれ、世を混乱させた人物ということ。
(水村光男「新版 世界史のための人名辞典」438ページ。土肥恒之「ロシア・ロマノフ王朝の大地」等にも記述がある)