馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

否定者側・ユニオンが敗北するほど、リアル世界に近づく…ってコト? アニメ「アンデッドアンラック」10話の感想。

 これまで断片的に語られてきた世界観が、登場人物の前で実際に「現象」として起き、作品設定の根幹が見えてくる回だった。

 クエスト成功の報酬で、「言語の統一」(英語に統一)がなされる。
 シェンの部下で、いかにも中国系キャラのムイに中国語が通じなくなったことを、シェンは確認した。
 一方、クエスト失敗の「ペナルティ」として、「ギャラクシィ(銀河系)」が追加される。突然銀河の星々が「できた」のではなく、否定者以外には「はるか昔からそれが存在していた世界」になった。ニコが確認。

 

 これは数々のSF…、近年の作品では「シュタインズ・ゲート」がやっていたように、「(銀河系の存在する)並行世界に移動した」ということだろう。

 ※ところでニコが電話をつなげた女性は、「パピー」と言っていたからニコの娘だろうか? 血色悪い顔がちょっと似てる。ただ、あばら骨の浮き出たニコに対し、娘(?)の体つきはいい。まぁそこが似てない親子って、現実にもいるし。

 

 風子たちがユニオンに加入した時、リーダー格のジュイスは、「神」によって追加されていったルールを口早に羅列していたが、我々ノンフィクションのリアル世界では普通の現象ばかりだったね。

 「否定者」も、リアルの方で自然に存在する「死」とかを否定するフィクション能力であるし、つまりアンデラ世界では、否定者たちが勝利するほど「言語の統一」とか、私たちのリアル世界から遠ざかり、敗北するほど「銀河系の追加」とかリアル世界に近づいている。

 まぁ“ペナルティ”というだけあって、宇宙人が大軍率いて降伏を迫ってくるとか、まったく現実で起こってないこともついでにやってくる。
 UMAもそうだ。スポイルくんが暴れてなければ、腐食はただの自然現象なんだけど…。

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