すごく面白い、というほどじゃないけど、まぁまぁいいです。
(アプリとキャラが違う、と100万回言われてることは気にせず)姉がG1ウマ娘、妹さえも先にG1勝ち、という優秀な姉と妹のサンドイッチ状況で、勝手に焦りを深めている。
よく言われるように、重賞を勝ったり、G1で上位に入るだけで、競走馬全体の中では上澄み。
なので、ヴィブロスが「シュヴァっち」に言うように、ジャパンカップで3着というのは十分健闘。しかし、自分より先に実績をあげた姉妹に励まされる、というシチュエーションのためか効果ない、どころか逆効果。「うざったい」とすら思ってそう。
ウマ娘の中にも、反抗期みたいにカリカリしてたり、つっけんどんなタイプがいるけれど、たとえばナリタタイシンならば、「モブの陰口」とか、すさむ理由は明快だった。
しかし、シュヴァっちの場合、周囲は優しいのに勝手に焦っている点で、より「理由なき反抗」な思春期感が増している。
前から、私も含めて「なんで姉妹ウマ娘が少ないんだろう」と言ってたけど、ヴィルシーナ、シュヴァル、ヴィブロスの「ヴヴヴ三姉妹」は、ハヤヒデ・ナリブの「最強姉妹」とは違う姉妹の形を見せてきて、ちょっと面白い。
また、サトノダイヤモンドのキャラクターも、ブレなくてかっこいい。
菊花賞前にジンクスを気にしすぎたことは、短くさらっと片付け、皐月賞敗北の後でも、有馬記念の時でも、大体毅然としている。
そして「サトノ」初のG1ウマ娘になった後は、香港G1を勝ったサトノクラウンに触発されて、凱旋門賞を目指すなど、常に高みを目指す姿勢で一貫している。
困ったことになっているのが、主人公のキタサンブラック。
すでにG1を3勝、ドゥラメンテよりダイヤより、3期メインキャラの誰よりもG1を勝っていて、史実では16年・年度代表馬にも選ばれた名馬なのに、アニメキタちゃんは、まだ「自分探し」をしていた。
「商店街のみんなの応援が胸に来る」って、RTTTでもやったシチュ被りはまぁ置いといて、応援するファンの気持ちをトレーナーが代弁して、ファンとトレーナーが一体になってトプロを支えていたRTTTに比べると、スピカのトレーナー、なんも支えてないし、(相変わらず)前作キャラを持て余しているのが痛い。
先述したように、ダイヤやシュヴァルはいいんで、「キタサンがスピカメンバー」という設定が、一番の足かせに。
余談
巷では大好評だった「RTTT」だけど、実は私は、トレーナーに支えられているトプロに比べると、トレーナーすら登場しないオペラオー、アヤベさんという寂しさに不満があった。
しかしあれは、「トレーナーのいない世界線のアドマイヤベガ(支えてくれる人がいなくて鬱になりがち)」という解釈もあったし、ほか、自分で自分を「覇王」と演出して支えているオペ、という三者三様の表現は出来ていた。