馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「武装錬金」以降、ギャグの切れ味が飛天御剣スタイルになった和月先生。アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(リメイク版)第二十話の感想。

 緋村剣心が、東京に来て薫たちと出会う前の話(回想)ということで、「第零幕 前編」となっている。

 少なからぬ視聴者が、「知らない話だ」「アニオリかな」とつぶやいていたけど、有識者兄貴の解説によると、実写映画公開に合わせて書き下ろされた読み切りらしい。

anicobin.ldblog.jp つまり、描かれた時期としては、オリジナルるろ剣の終了後~続編「北海道編」の始まる前か。

ja.wikipedia.org

 この間、和月伸宏先生の作風は、「武装錬金」あたりで顕著な変化があった。

 「シリアスな笑い」というやつか、「当人は真剣なのにギャグ」という要素が入ってきて、一部は令和リメイク版「るろ剣」(和月先生が監修で参加)でも、オリジナルになかった武田観柳の「ガトガトガト」が加わっている。

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 で、アニメ放映された「第零幕」でも、ギャグが目立つ。

 「あからさまにアヤシイのだ!」と言いたくなる仮面西洋人の医者、「失礼、女性でござったか!」というベタなハプニングお色気(声でわかるだろ!)、トドメは「カタナブレード」とか「メイジレボリューション」と語りだす外国人…(ミキシンのイケメンボイスでこんなん、笑うしかない)。

 

 まさか、公式で「ヒテン・ミツルギ スターイル!」「ガトツ・ゼロスタイル!!」のごとしセリフが聞けるとは、思わなんだよ。