真打津軽とヴァンケットのヴィクターとを比べたら、確実に津軽の方が容赦ない。
まず、心理的に津軽の方が、怪物殺しにためらいがない。アニメ12話では、人狼村の「精鋭」たちを、必要以上に殺しているように見えた。
いくつかのコメントでは、「悪くないのに…」と殺された人狼側に同情する人もいたけれど、津軽ら「よそもの」「侵入者」を、「殺す」と指示を受けて襲ってきたのだから、まぁ正当防衛です。
いやしかし、「もう少しこう何というか 手心というか…」「加減しろ莫迦!」とシグルイのセリフを思い出す。過剰防衛に見えるんだよなぁ。
一方ヴィクターは、襲ってくる人狼をぶっ飛ばしても、薙ぎ払う程度の倒し方。
これは、今回モリアーティーから受けた命令が、「人狼を生きたまま、複数体確保せよ」という、割に小規模なものだったから。
それと、ヴィクター自身、殺しが好きじゃない。(アレイスター・クロウリーは好き。こいつ、一応生身の人間らしいけど、心が完全に怪物だよ…。ロイスのナンバー3・アリスにも、「怪物の味方で同じようなもんだろ」と言われて戦いになる)
あとは、前のルパンVSホームズ&アヤVSヴァンケット戦で話していた通り、研究と生体実験を繰り返して、人狼の強さをジャックらに加えて、最強の戦士づくりを進めるのが、モリアーティーの目的。
津軽は他にも、ジャック相手に死体の心臓をもぎ取って使ったり、戦法がおよそ正義の味方ではない。
しかしこの、戦いを楽しんでいるかのごとき、善悪の境目が危ういダークヒーローっぷりが、津軽の魅力と言える。