馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

設定は痛いけれど、意外に面白い。アニメ「推しの子」を4話まで見た感想。

inunohibi.hatenablog.com

 前に長々と批判的な感想を書いたけれど、一応切らずに見続けて、意外に良かった点をあげる。

 相変わらず「異世界転生ではなく、現世転生。人生2週目だから楽勝攻略」という設定の痛さはあるものの、主人公格・星野アクアが医療から芸能界という畑違いの分野に進み、基礎から勉強していること、また、目的が目的だけに、出世には興味のない「やれやれ系」美青年になっていて、まぁまぁ見れる。
 同じ「生まれ変わり、人生2週目」の兄妹でありながら、無邪気にアイドルを目指す星野ルビーと、ニヒルだが妹や旧知の仲(天才子役と呼ばれた有馬かな)をほおっておけないアクアといった、キャラの違いが結構愉快。

 

 人気漫画原作だけに力が入っていて、とにかく作画がいいし、各話のEDに入るヒキの演出とか、いろいろかっこいい。

 といっても、原作はヤングジャンプ連載か。どうして「キングダム」や「ゴールデンカムイ」のアニメ化でこれをやらなかったのか…、と言いたいけど、まぁ過去の話はこらえておこう。