馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

省略上等、超絶ハイスピード。「機動戦士ガンダム 水星の魔女」13話(2クール目はじまりの回)の感想。

 遅ればせながら、13話の感想。

 12話、つまり1クールの終わりで、スレッタに対してミオリネは、「なんで笑ってんの 人殺し」とドン引きしていた。
 ここからどう続くのかと、私ふくめてやきもきした視聴者は多いだろうけど、なんか意外…、ってくらいスレッタは自分のやったこと、ミオリネと溝ができたことを気にし、いつものスレッタに戻っていた。

 まぁ、その後すぐに、母・プロスペラに言いくるめられる「1クールで見た流れ」になるんだけど。他にも、部分的に戻ってなさそうな表情の時が…。

 

 そんでミオリネは、ED後Cパートの、プロスペラとのやりとりから言って、「スレッタがおかしくなったのはプロスペラのせい」と分かっているようだ。
 どうやって分かったのか? これまでも、スレッタとプロスペラのやり取りを横で聞いていたり、直接不穏に話しかけられたりしていたし、作品内時間で2週経った間、成績優秀で頭脳明晰なミオリネは、自身で調べたり考えて、そういう結論に達したのかもしれない。

 詳細は不明なものの、視聴者の方は「プロスペラの洗脳的誘導」を知っているわけだから、ミオリネがそれを把握する過程を省略し、スイスイ話を進めている。

 人によっては、話のスピードが速すぎて、飲み込み、消化するのが大変なくらいかもしんない。

 

 脚本の大河内一楼氏は、過去にコードギアスターンAガンダムの脚本もやっていたらしいけど、それらの作品では4クールの尺が長かったせいか、明らかにストーリーが間延びしていた。
 2クールで今度はぎゅうぎゅうに話が圧縮されているのだけれど、まぁギアスやターンAよりはこっちの方がいい、私は。