投稿馬氏の解説動画をはじめ、ネットのあちこちに書かれているけれど、ヤマニンゼファーは「田中勝春と柴田善臣を乗せてG1に勝ったのだから、すごい馬だ」というひねくれた評価をもらっている。
旧2ちゃんねる・競馬板ノリの嫌みや皮肉であり、最近の競馬ファンは快く思わないかも。
そこで、より公平な評価をするわ。柴田善臣騎手は、普段G1に縁がないものの、時々すごい。ウマ娘を通してちょっとしか知らない人でも分かる例は、やっぱキングヘイローで勝った高松宮記念よ。
キンヘのような「1200は短いんじゃ?」という馬で、しかも直線が短くて(改修前の話)、追い込みの届きにくい中京で、あそこまで大胆に後ろから追うとは。
かつて福永祐一騎手で勝てなかったことも合わせ、このときは騎手の力を「魅せた」ヨシトミ先生だった。
(レースの感想)コーナーを回った時、届かないって位置にいるんだが…。何度見ても、どうやって詰めたのかわからない。
田中勝春騎手も、7番人気で勝ったヴィクトリーの皐月賞(2007年)みたいに、人気薄の時面白いよ。ヤマニンゼファーで勝った安田記念も、11番人気だった。
まぁ、人気馬に乗った時というのは…、サッパリっすね。
ウィキペディアのデータを参照しながら書くと、1~2番人気の馬で勝ったのは、2007年シンガポール航空インターナショナルカップ(国際G1)のシャドウゲイトのみ。
えーと、こんとき海外レースの馬券って、日本で買えたかなぁ…。
日本の競馬ファンが一番馬券を買う国内G1では、サクラプレジデントで何度もチャンスを逃したように、どうも勝負弱かった。
また、プレジデントで皐月賞2着になった時の勝ち馬は、ミルコ・デムーロ騎手が乗るネオユニヴァースであり、ゼンノロブロイはその後、ペリエ騎手によって秋古馬三冠を達成する。「騎手の差だよ」と思われやすい結果になり、「勝春=下手」が競馬オヤジたちに定着した…。
結局カッチーは、うまいのか下手なのか? 君の好きなように考えればいい、それ以上でもそれ以下でもない(村上春樹風)。
実を言うと、ヒシアマゾンの主戦だった中館英二(元)騎手も、「ヒシアマゾンほどの馬に中館じゃあ…」という意見はあったんだけど、中館騎手は普段ローカルを中心に乗っていたため、負けると叩かれる人気馬にほぼ乗ってなかった(乗れなかった)。
そんな中館氏に久しぶりのG1をもたらしたアストンマーチャンを、推して推しまくれ(強要)。