…とはいえ、今でも故障して亡くなる馬がいる。
最近ファンに衝撃を与えたニュースは、連勝で期待されていた「オグリキャップの孫」ミンナノヒーロー(地方・岩手所属)の予後不良だろう。
中央では、6月にピンクカメハメハとウンダモシタンが、レース中の心不全で亡くなった。
馬の心房細動とは
この1年くらいの、競争中止した馬のニュースを見ると、心房細動が多い気がする。有名な馬、大レースでは2020年、昨年末のブラストワンピースが記憶に新しい。
阪神大賞典と札幌記念でも起こった。
【札幌記念】競走中止のステイフーリッシュは心房細動 | 競馬ニュース - netkeiba.com
【阪神大賞典】競走中止のゴーストは心房細動 | 競馬ニュース - netkeiba.com
"特に治療を行なわなくても治癒するものがほとんどである。"
”88~97年のJRA出走のべ404090頭を対象とした疫学調査では123頭で発生。発生率は0・03%だった。うち114例(92・7%)が24時間以内に治療することなく、正常な心臓の動きに戻っている。”という。近年の統計は知らないけど、昔はまれな症状だった。
私の知っている範囲でも、1993年菊花賞で、ネーハイシーザーが18着になったくらいですかね。そのあとは回復しており、翌94年の天皇賞・秋を勝っている。
(ビワハヤヒデが故障発生し、初めて連対を外して負けたということで記憶されているレースだが)
どこかに書いてあるのかもしれないけど、死亡事故の追跡調査等々がほしい。
追加。
9月8日追記
一応、JRA競走馬総合研究所の中に「競走馬事故防止対策委員会」というのがあり、故障についての調査や研究を行っている。
ただ、JRA公式サイト内を検索して引っかかるのは、「競走馬総合研究所年報 2015(平成27)年」の1件だった。
https://company.jra.jp/equinst/publications/pdf/2015soukennenpou.pdf