1600メートルや2000メートル…、G1レースの多い距離を「基幹距離」という。ドバイターフは、日本に存在しない1800メートルのG1。
1800メートルをもっとも得意としていたため、G2・6勝でJRAのG2最多勝記録をマークしたが、G1に届かなかったバランスオブゲームは、ドバイターフ(当時は1777メートル)に出ていたら勝ってた…?
ちなみに、馬主は競馬ゲーム・ダビスタの開発者として有名な薗部博之氏。
”レースは2000年が1800メートル、2001年から2009年までは芝1777メートルで行われていたが、ナドアルシバ競馬場からメイダン競馬場へと開催場が移った2010年からは現在の1800メートルで固定。”
ドバイシーマクラシック、これまで勝った日本馬は3頭。
殿堂入りを果たした(顕彰馬)ジェンティルドンナ。
ハーツクライは、ディープインパクトを破った有馬、4馬身差で圧勝したシーマクラシック、ハリケーンランら世界の強豪を相手に、接戦の末3着だったキングジョージ(ヨーロッパ3大レースの一つと言われていた。他二つはイギリスダービーと凱旋門賞)など、極めて中身が濃い。
ジャスタウェイらを出した種牡馬成績を合わせれば、顕彰馬に匹敵する名馬だった。
ステイゴールド。2001年当時は、現地ドバイでG1扱いだったたものの、国際的にはG2だった。ステゴは、最強馬ファンタスティックライト相手に勝ち、年末に念願のG1初勝利を飾って、「海外の時だけ何故か強い」というステゴ伝説が完成する。
昔、トゥザヴィクトリーがいきなりドバイWCで2着に入ったりして、「もしかして、国内のダートで強かったかどうかは関係ない…?」と言われたような記憶がある。
かつては日本馬にとって鬼門だった海外ダートG1も、近年では2着まで上がってきている。去年はマルシュロレーヌがブリーダーズカップ・ディスタフを勝って、「日本の馬(日本調教馬)でも、海外ダートで通用する」と証明された。
"ドバイワールドカップ(G1。ダート2000メートル)は、5つのG1を含む8つのサラブレッドによる重賞(ほかにアラブのG1が1つ)を行う「ドバイワールドカップデー」におけるメインレース。
ダートにおける世界最高峰のひとつで、その総賞金1200万アメリカドル(約13億8000万円。1アメリカドル=115円で換算)はサウジアラビアのサウジカップ(G1)の2000万アメリカドルに次ぐ世界第2位を誇る。
(…)日本調教馬はオールウェザーでの開催だった2011年にはヴィクトワールピサとトランセンドがワンツーフィニッシュを達成。ダートでは2001年のトゥザヴィクトリーと2021年のチュウワウィザードの2着が最高着順となっている。"
”日本調教馬は2019年のマテラスカイ、2021年のレッドルゼルの2着が最高着順となっている。”