馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

次のニンダイが、インテリジェントシステムズを占う試金石となるだろう。

 そこに「デバッグ(バグ修正)0点!」で「烈火」を加えよう。ゲームは最高なんだけどね。

 …真面目に言うと、烈火のやつは、バグそのものより「ずっと直してない」ことが問題。

 私の知ってる範囲では、SFC「FE 紋章の謎」の初期ROMで、もっと深刻なバグがあったけれど、後から発売されたROMカセットで修正された。

 ※具体例として、第2部20章で、オーブを全て集めて封印の盾が完成したとき、BGMをオフ設定にしていると、ゲームが止まる。
 これがもっともやばかったけど、他にもハマーンの杖を実際使わなくても、使いかけるだけで使った分の経験値が入って、レベルUPやステータスUPするバグ技など、育成戦略を狂わす相当なバグがあった。

 あの頃のISはどこへ…。

 

 かつて、任天堂岩田聡社長(当時)は、「後から買った人の方が得する『完全版商法』はやらない」と言ったらしい。
 だからFEシリーズも、海外版での追加要素を入れた「完全版」を出すことはないんだけど、その思想とバグ放置は関係ないはずだ。

 憶測に過ぎないけど、放置はIS側の事情にあるんでは。
 任天堂が、マリオシリーズどころか、「バテン・カイトス」でもやったリマスター移植やリメイク。このリマスターブームのさなか、FEは「echoes(エコーズ)」以降停滞しているんだよねぇ。

 

 「echoesは売れなかったじゃない」という意見もある(echoesのセールス不振で、リメイク予定が頓挫したという説)。
 けども、当時若いユーザーの認知度が低かった(と思う)FC「外伝」に比べ、最新作「エンゲージ」を通じ、過去作キャラが新規ファンに浸透したのではないか?

 エンゲージは、ゲームバランス、システムの完成度はもちろん、ストーリーも(序盤を除いて)再評価されてきた。
 素人考えだけど、過去作リメイクに商機が生まれたと思う。

 

 今月か来月のニンダイが、インテリジェントシステムズの開発体制を占う試金石だろう。
 エンゲージが発売されて1年余り、ISにまだ体力があるか、それともリマスターやリメイクの余裕がないほどか…。