馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「ウマ娘」は別に名馬カタログじゃないんだけど…、まだスカスカの時代があるよね、といった話。

inunohibi.hatenablog.com

news.yahoo.co.jp

 やや古い競馬ファンからしてみると、ノースフライトウマ娘化で、また一つ空いてたピースが埋まった気分。
 アニメ2期とアプリ開始でブームに火が付いたとき、ウマ娘にぞろぞろ参入してきた(私ふくむ)競馬ファンは、「なぜローレルがいないんだー、トップロードがいないんだー」と1年くらい言っていたけれど、まぁ結局、関係上欠かせない名馬は出てきているね。

 

 これまで古参は、ウマ娘から競馬に興味を持った新参に、「サクラバクシンオーの本当のライバルは、ニシノフラワーじゃなくて、ノースフライトだー! はよぅ実装してけろー!」と紹介・解説してた気がすんけど、そんな先輩風も、もうピリオドですわ。

 ウマ娘ファンも、早ければアニメ1期の頃から競馬を勉強してきたし、ウマ娘化となれば、もう知識の浸透は疾きこと風のごとし、燃え広がること火のごとし、で古参の平凡なアドバンテージは、あっという間に埋められていく。

 

 あとはなんだろ。大まかに言って1970年代までの名馬、00年代後半~10年代の名馬は、依然スカスカ。

 関係者の発言を見ると、キタサンブラックら10年代の名馬が中心になるアニメ3期で、大量に新登場する、との観測も。

 00年代は、メインストーリーの更新が止まっているし、まだ許可の取れてないっぽいK氏の名馬全盛期(キンカメやディープ)なのが痛い。
 そのせいか、同期やライバル馬も未登場(ダイワメジャーハーツクライ)。

 

 70年代以前について言えば、マルゼンスキーがいち早くウマ娘化されたことの方が、個人的に謎だった。種牡馬として成功しただけに、血縁関係のある馬が多くて、スペ、チケゾー、ライス、チヨノオーがウマ娘化されていたのが理由だろうか。

 とはいえー、シービーやダイイチルビーの父、スイープトウショウの曽祖父であるトウショウボーイは、ずっと出てきませんね。ヤマニンゼファーの父、ニホンピロウイナーも…。

トウショウボーイ|名馬メモリアル|競馬情報ならJRA-VAN

偉大な存在が足かせに?

 逆に、血縁関係が壁になっていそうな馬もいる。80年代の名馬で、ミホシンザンは外せないと思っている人は多い(オレモソーナノ)。

ミホシンザン|名馬メモリアル|競馬情報ならJRA-VAN

 同期にシリウスシンボリが…、といっても、直接対決が一度もなかったらしいくらい薄い関係。それより、主戦騎手(柴田政人氏)つながりで、ミホシンザンがダービーに出れなかった無念を、チケゾーが晴らしてくれたとか、熱い話になるよね。

 しかしミホシンザンを出すならば、親父のシンザンがまた外せない。
 メジロラモーヌスピードシンボリのように、先に名前だけ出すパターンもできそうだけど、シンザンならば「とっておき」の名馬なんで、出すタイミングを計っているとか…?