馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

ゼンノロブロイの物語に、タップダンスシチーが欠かせない理由。 ※追記はネタバレ注意です。

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 ゼンノロブロイが、史上2頭目の秋古馬三冠を達成したことと、その三冠総仕上げ有馬記念で、今も破られていないレコードで勝ったことは有名…、というかそれくらいしか話題のない馬だった。
 そのせいで、特に思い入れがある人以外には、ロブロイのライバル関係も浸透していない。
 偉大な先輩・シンボリクリスエスや、宝塚記念で戦ったスイープトウショウはいるものの…、タップダンスシチーがいないやん!

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 タップは03年のジャパンカップで、9馬身差という記録的圧勝をしたため(ボリクリは3着)、有馬ではどういうレースをするのかと期待させたら、なんか失速して13着だった。
 ボリクリとタップって、「9馬身差」をめぐる象徴的なライバル関係であったものの、どっちのレースも単身独走していて、本当にライバルかというと…、うーん、難しいな。

 

 しかし、04年有馬でタップとロブロイは、最後の直線、激しい追い比べになった。
 まず、好スタートから先頭を走り続けるタップ(通過順位「1-1-1-1」。netkeibaのデータを参照)を、間をあけてロブロイが(同「2-2-2-2」)追走していく流れ。
 秋天は後方から、JCでは中団からの競馬をしていたロブロイだが、この時は1枠1番の最内だったし、ペリエ騎手はレース後のインタビューで「スタートも良かった」と語っているので、そのまま前に付けたようだ。
 ペリエ騎手は、「タップダンスシチーがすごい頑張っていて、交わせるかギリギリだと思った」ともいっているし、タップとロブロイの激しい叩き合いになったことが、レコード勝利を呼んだといえる。

 ロブロイは、「強いときのタップダンスシチー」に勝ったことで、前年シンボリクリスエスが刻んだレコードをも更新できたのだ。

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 カンテレ版。ペリエ騎手へのインタビューも入っている。

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追記

 まだ無料公開分のストーリーしか見てないワイだけど、流れてきた情報によると…。ロブロイシナリオのシニア秋古馬三冠は、現役復帰した先輩・シンボリクリスエスとの対決という、史実を改変したドリームマッチになったらしい。

 やられた、その手があったか! それならタップがいなくても話が成立する。
 そういえば、「史実を改変して現役復帰」の展開は、すでにマンハッタンカフェシナリオにおけるタキオンとか、いたわ。