馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「planet(プラネット、惑星)」という言葉の起源と、漫画「プラネテス」とか、雑感。

 今朝再放送の「チコちゃんに叱られる」で、「惑星は何で『惑う星』なのか」とやっていた。(我が家では、金曜夜の放送だと録画したい番組と被りやすいというんで、翌日朝の再放送で見ている。)
 「英語の『プラネット=planet』は、古代(古典)ギリシア語が由来」と解説されていて、「名作『プラネテス』のウィキペディアにも書いてあったね、と思った。

ja.wikipedia.org

 "表題は古典ギリシア語で「惑う人」を意味するπλάνηςの複数形πλάνητεςであり、「惑う人々」転じて「惑星」を意味する語(英語で惑星を表す"planet"の語源)[1]。"

 読むまでちゃんと意識していなかったけれど、確かに漫画「プラネテス」の表紙には、英語等でよく見るアルファベットと似て非なる文字が並んでいた。
 なんかロシア文字みたいだなぁ。

 ロシア文字の基がキリル文字(ロシアだけでなく東欧・スラブ地域で広範に使われる文字の原型)であり、キリル文字はもともとギリシアの宣教師たちが、聖書(福音書)普及のためにギリシア文字に基づいて考案したとされている。
 まぁそう言うルーツは、西欧のアルファベットも同じなんだが。

kotobank.jp

 

 ちなみに、近代の国民言語が多くそうであるように、現在のギリシア語も、ギリシアが(オスマン帝国から)独立した19世紀ごろ、バラバラのギリシア諸語の中から、長い時間をかけて統合されていった。
 この歴史については、「物語近現代ギリシアの歴史」が興味深い。

ギリシア語とは - コトバンク

関連記事

inunohibi.hatenablog.com