"BCは、賞金の原資を種牡馬の所有者が支払う種牡馬登録料と、馬主や生産者が支払う産駒登録料に求めるという画期的なアイデアに基づいて1984年に創設されたもの。"
"金曜日、土曜日の連続2日間で、計13のG1レースが行われるブリーダーズカップ(以下、BC)開催はアメリカ競馬における下半期のハイライト。その中にあって、芝の女王を決める位置づけにあるのがBCフィリー&メアターフ(G1)である。"
アメリカで毎年、10月末か11月初めに行われるブリーダーズカップ。
欧米の大レースの中では、1984年創設と比較的新しい。どうやら米の競馬人気が低迷する中、何とか盛り上げようと企画されたらしい。
歴史の浅いレースに豪華メンバーを集めるには、まず賞金、ということで、始まった時は「世界最高の賞金額」を売り文句にしていた。
以降、アメリカのみならずヨーロッパの名馬も参戦する大レースとして定着し、あの超名馬サンデーサイレンスが宿敵イージーゴーアーと最後に対決したのも、89年ブリーダーズカップ(のクラシック)だった。(本村凌二「競馬の世界史」、192~193ページ)
JRAの公式サイトから、レース映像が全て見れるよ。
日本との絡みでいうと、JRAが日本競馬を国際化するためって、81年にジャパンカップを11月第4週に設けたっつーのに、近い時期にブリーダーズカップが作られてしまった。
そのせいか、初期に圧倒的な強さを誇ったアメリカ勢が、91年のゴールデンフェザントを最後に優勝がなくなっている。
(アメリカ馬のJC制覇は、81年第1回、82年第2回、88年第8回、91年第11回の計4回。この中では、タマモクロスを破った88年のペイザバトラーが有名か)
追加
ウマ娘シンデレラグレイでは、「オベイユアマスター」という名前になっている(露骨な便乗)。