馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「資産評価」におけるシルバーカード問題。評価の仕組みと、その後。

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 ”また今作でも戦績評価は存在し、前作よりも項目がより細かくなっている。そのためやりこみ度は高く、各難易度で総合S評価を獲得するのがある意味最終目標といえる。
 ……が、この基準はバグなどの影響のため非常にシビア。ハード以上になると前述の難しさと相まって、極めて高度なプレイングが必要となる。”

 

 「バグ」って、具体的にどういうバグがあるのか知らないんだけど、評価システムは「資産評価」に見過ごせない欠陥があると最近分かった。烈火以外はまだ調べていないけど、高評価狙いのプレイをするにしても、資産評価だけは無視すると決めた。

 ※評価システムについては、ワード検索でたどり着ける攻略サイトに詳しく書いてなかったりするけど、攻略本やファン有志による解析は完了しているので、高評価狙いプレイの動画や、プレイ記録&感想のブログには仕組みが載っている。

仕組み

 資産評価…、まぁ字を見れば、「カネを多く持っていれば評価が高まるんだろうな」というくらいは分かるよね。
 さらに、保有するアイテムも、原価で「資産」として計算されるので、高額なアイテムを持っているほど評価が上がる。(武器・道具ほとんどのアイテムは、使えば耐久値が減るか、消滅するため、もちろん減った分評価は下がる)

 私は、まだ資産評価のカラクリを知らなかった頃、「武器・道具を買いすぎてG(ゴールド?)が減ったら、資産評価が下がるのかな~?」と思ったりしたけど、まったくそんなことはなかった。原価で換算されるから、いくら買っても資産評価は変動しない。
 むしろ落とし穴は、アイテムを「売る」とき。

 周知のとおり、アイテム売却は原価の半分のGになるので、実はアイテムを売れば売るほど資産評価は下がる。
 そのため、「宝玉」シリーズのような、ゲーム的には売ってカネに変えるだけのアイテムでも、なんとか保持しなければいけない。

 封印~烈火で、輸送隊が保有できるアイテム上限100は、決して多くないので、出撃しない2軍ユニットに宝玉等を持たせたりと、ゲーム性のないむなしい作業を強いられたりもする。

シルバーカードの存在

 それでもエリウッド編ノーマルは、まだいい。これがシルバーカードの存在するハードモードになると、さらに深刻な欠陥をさらす。

 シルバーカードは、あらゆるものが半額で買える。一方、買ったアイテムは、資産評価システム的に原価で計算される。
 ということは、シルバーカードで高額なアイテムを限度いっぱいまで買って、資産評価を倍増させる…、という抜け道があるのだ。

 実際のところ、ハードモードで評価プレイをやっている人の話によると、ハードで高評価を維持するのはきついので、シルバーカード技を駆使してやっと評価Sになる、らしい。

note.com

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 ただもぅこれは、開発側が評価システムの設計をミスっているでしょう。そう思って冷めたわ。

システムの岐路

 開発側も、ゲーム発売後に頭を抱えたりしたのか、聖魔で評価システムは部分的で限られたものになり、蒼炎以降では廃止されている。

 

 評価システムを丁寧に調整して、穴のないものにする道もあったろうけど、この時期のFEシリーズは03年に烈火の剣発売、04年に聖魔、05年に蒼炎と、矢継ぎ早に新作を出しており、そんな余裕はなかったと思われる。

 (烈火はバグや誤字が目立つし、聖魔は明らかに本編が短い。開発がいっぱいいっぱいだったと想像できる痕跡多数)

 廃止してしまえば、最初から問題も起きない。だから評価システムはなくなっちゃったんだね。

 リメイク版(新・暗黒竜、エコーズなど)は詳しいことを知らないので、もしかしたらリメイクの中に評価システム復活してたりして…。
 調べもせんでいうけど、まぁオリジナル版で評価システムのなかった暗黒竜、外伝、紋章の謎に、リメイクで追加されているとは思わない。(評価搭載は「聖戦の系譜」から)