馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

漫画・アニメで描かれる田舎(地方)がどんどん悪く…?

 呪術廻戦、かわいい系の女性が、弱キャラ(「役立たずの三輪です」三輪霞)、名無しのモブ(パン屋の店員さん)、1回限りの登場(虎杖に恋心を抱く小沢さん、野薔薇の幼馴染のふみちゃん)という扱いが多いのは、作者の女性観が現れてるのかもしんない。

 さらに、メインキャラは負けん気が強くてかっこいい女性が目立つけれど、そんなキャラたちが強敵とか不快なやつをぶっ飛ばして読者にカタルシスを与えるってんでもなく、ごく普通にやられたり被害が大きいの、これは…、作者の社会観の現れでしょうか?

 ところで、昔の漫画・アニメで田舎(地方)というと、ジブリのように「人のつながりが深い。心が温かくていいね」って描き方だったのに、最近のアニメだと、「田舎に親でも殺されたんか」ってくらい悪い。

 …しかし、今週のアニメ呪術廻戦で描かれた田舎というのは、現実でもあるらしいレベルなので、地方ヘイトってわけでもないんだよな。

 岡田斗司夫氏が指摘するように、高名な宮崎駿監督は「東京出身」で、都市部のインテリ層(宮さんや高畑勲氏は東京の大学を卒業)が美化した地方像であることは否めない。

時事・社会

 話は大きくなるけど、近年、政府と地方自治体が「挙国一致体制」で、若者に地方へ移り住んでもらおうとアピールしてっけど、地方が保守的・閉鎖的な価値観を自己改革できない限り、若者が地方生活に幻滅するだけで終わりますね。
 すでに、そういう取材記事もちらほら出ているし。