馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「ファイアーエムブレム 聖魔の光石」当時の評価(低かったらしい)を再考する。

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CHARACTERS [聖魔の光石] | ファイアーエムブレムワールド【FIRE EMBLEM WORLD】 (nintendo.co.jp)

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 “寧ろ考え得る限りの戦略を駆使しても難航する異様な難易度をこそ是とする旧来のユーザーからは「シリーズ最悪クラスのFE」として黒歴史に等しい冷遇を受ける一方、旧作を知らない、あるいは知っていても攻略に至らなかったユーザーからは「初めて攻略できたFE」と厚遇され、賛成派と反対派がはっきりと袂を分かつ形で作品を象徴する結果となる。”

ファイアーエムブレム 聖魔の光石とは (ファイアーエムブレムセイマノコウセキとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

 

 聖魔のクオリティーは決して低くない。

 本編マップの評価システムが廃止(行かなくてもクリアできるヴェルニの塔とラグドゥ遺跡のみ、評価が残っている)されたりしてるけど、あれはむしろ支援関係を育てるシステムと相性が悪かったし、英断だった。
 ※烈火の、特にヘクトル編だと、敵の強さもあって支援レベルを上げるのが必須。隣接して(支援会話が発生するまで)ターン経過させて、攻略評価が爆下がりすることに耐えていた。

 

 また、ストーリー面では、ガルシアとロスの親子とか、地味ながら心温まるエピソードがあり、最初はただのチャラ男に見えたヨシュアや、面白変人枠だと思ったラーチェルが、後半グッと魅力的なキャラになったり。
 グラフィックもすばらしい。背景が「封印の剣」から、すごい…、すごく進化しています(語彙力喪失)。
 エイリークルートを選ぶと、カルチノ共和国という国の港から、船で目的地(ロストン聖教国)に行こうとするんだけど、背景を見ると「あぁ、地中海(風)の街並みだ」って分かるもの。
 それと「歴史の浅い国」「豪商が力を持っている」といったセリフで、「地中海沿岸部の自由都市、または都市国家がモデルだな」と伝わってくる。

 

 ネットの解説記事を見ると、当時は「簡単すぎる」と批判されたようだけれど、「覚醒」以降の難易度低い路線がセールス的に成功しているんだから、方向性は間違ってなかったと思う。
 要は、前作「烈火」が出来すぎていたため、ハードルが上がって損したんじゃないか。
 これまた、「簡単すぎる」と言われた「風花雪月」のように、「ルナティック(超難しい)モードを追加」といった柔軟な措置が取れれば…。GBAの頃は、追加コンテンツが一般的じゃなかった。時代も悪かったかもしんない。

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