馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

アニメ感想、「鬼滅の刃 遊郭編」第7話。原作で吾峠先生は天才だと確信した瞬間(判断が遅い)。

 いよいよ堕姫の兄、通称「鬼いちゃん」がアニメで登場しました。

 原作漫画をここまで読んでなかった家族が、「(天元が)到着するのが遅い」としきりに突っ込んでましたね。
 漫画で読んだ時は気にならなかったけど、確かにアニメで見ると、「元忍者で走るの速い」はずの音柱が、やけに駆けつけるの遅いねん!
 下弦の伍・塁との戦いも、「炭次郎たちが必死に戦う → 柱が到着して瞬殺」という流れだったけど、あんときはまず炭次郎ら下っ端隊士が駆け付け、かなわないから救援を呼ばれて…というラグがあった。
 今回は、柱が最初から上弦の鬼を探りに同行していたので、到着の遅さが気になる。(天元様が遅れたから、禰豆子の体が色々発達したバージョンを見れたので、許すよ)

 

 まぁそれとは別に、堕姫のキャラ変が見どころよぉ。
 遊郭に数百年間巣食う悪女の鬼でありながら、実はピンチになると(言動が)幼児化して、お兄ちゃんべったりのブラコン妹になる。

 原作で見たとき、仰天したね。とんでもねぇギャップ萌えだよ。吾峠先生のキャラメイクが天才すぎるッピ!

 それと、「鬼いちゃん」妓夫太郎。話の上では綺麗な顔・体した宇髄天元と対比されており、あばた面の醜男という設定なんだろうが、この不健康そうな容貌で強いというキャラデザ、刺さる人には刺さるやろ。(わい、すでに刺さっている模様)
 「妹を大事にしている」「嫉妬心が強い。ハングリー」「鎌が武器」とか、属性が多すぎるッピ!

真面目な考察(※ネタバレは避けていますが、この後の原作内容を含めた記述があります)

 アニメでは、原作の四角で囲まれた三人称のセリフ、もとい、誰でもないフカン視点からの説明が全部カットされている。ちょっと登場人物のセリフに置き換えられているけど、妓夫太郎の背景もカットされていた。(まぁ遊郭編終わりには分かること)

 原作に載っている情報で書く。

 
 人間時代は遊女で、戦闘能力はなかったと思われる堕姫に比べ、妓夫太郎は人間の頃からケンカが強く、鎌の扱いにたけていた。鬼になって人間時代の強さが強化されたパターン。
 この「鬼になると人間時代の強さがさらにすごくなる」という設定は、すでに上弦の参・猗窩座の勧誘文句にうかがえるし、猗窩座をふくめたこれから現れる鬼の重要な伏線になる。

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