馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

映画(アニメ)を見ただけじゃわからない、「逆襲のシャア」と「閃光のハサウェイ」の関係。

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 「閃光のハサウェイ」好評っすね~。俺もPV見てるうちに気になってきちゃった。
 原作自体は30年余り前にできていて、なんでこれまで映像化されなかったのか不思議なくらい。ただ、長期シリーズ作にありがちな、ややこしい作品間関係が閃ハサにもあって…。

いろいろ

 富野由悠季氏執筆の小説「閃光のハサウェイ」、下敷きとなっている前作は、同じく富野由悠季氏の小説「ベルトーチカ・チルドレン」。

 富野由悠季氏によると、最初に劇場版脚本として書いたのが「ベルトーチカ・チルドレン」だったんだけど、劇場版の製作委員会からリライトさせられて映画「逆襲のシャア」になった。(アニメ界における「製作委員会」とは、製作費を出す協賛企業の代表、要するにスポンサー様)

 
 ※内容のネタバレをふくみます。

 

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 ネット情報によると、「アムロが結婚するのは見たくない」という意見で修正になったらしい。ファンはこれを「実にくだらない横やり」と憤慨している。
 それはそれとして、ハサウェイが錯乱してチェーンを撃ち殺すという脚本修正は、どういう理由だろう?

 ハサウェイが視聴者のヘイトを集めたばかりか、初代でアムロララァを殺して苦悩する展開を、子ども世代にも重ねた構成が失われてしまい、全く改悪にしか見えない。(Zのカツになぞらえたのかもしれない。この時期の富野由悠季監督は、「現実に対する風刺として、我がままでひどいキャラを出す」という高畑勲的思想をしていた)

まとめの「とはいえ」

 …と、このように、ベルトーチカチルドレンと逆襲のシャアではハサウェイの印象が違うものの、どちらを前作に取っても、閃ハサのストーリーは一応成立する。
 閃ハサで重要なのは、ハサウェイが今もクェスの死を引きずり、とらわれていることであり、「誰が殺したのか」はぼかしてもいい。