馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「世界がひっくり返る」

 

 東アフリカのソマリアって、19~20世紀には、イタリア(とイギリス)の植民地だったんだよね。ただまぁ、長年内戦と海賊による無政府状態に苦しんでいたソマリアは知らないけど、アフリカ諸国というのは、もはや貧しい発展途上地域ではない。

 たとえば、最新のアフリカ情勢が分かる白戸圭一「アフリカを見る アフリカから見る」(2019年)。発展するアフリカはもう、援助ではなく投資を求めるようになった、という。

 特に第1章の3では、西アフリカでエボラ出血熱(エボラ・ウイルス)が流行した際、日本でよく指摘された「現地人の感染症に対する無知」というステレオタイプを反証しており、必見といえる。

 思い返してみれば、我々はエボラ流行の時、すっかり慢心していたのではないか。「貧しく、遅れたアフリカだから流行する。日本のような先進国は大丈夫」と。全然そんなことはなかった。このたび東アジアと欧米での流行に、エボラでの経験は生かせなかった。

 

アフリカを見る アフリカから見る (ちくま新書)

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