馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

済州島4・3事件と日米との関係。

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 済州島4・3事件は、韓国国内のこととはいえ、時代が時代だけに日米の影響も色濃い。
 当時韓国の軍や警察は、日本の植民地時代に警察官や軍人をやっていた、いわゆる「親日派」からのリクルート組だった(「親日派」という用語は誤解を招きやすいので、歴史書では「対日協力者」とか「コラボレーター」と書き直されている例もある)。彼らは日本帝国主義から徹底した反共思想をたたき込まれていたわけで、それが残虐な共産主義ゲリラ鎮圧、民間人も巻き添えにした「アカ狩り」につながった。
 また、1948年8月に大韓民国が独立するまで、アメリカ軍は南朝鮮を占領統治していた。その後も秘密協約で韓国軍と警察の指揮権を握っていたことから、アメリカ政府は事件に対する極めて重大な責任を負っている、とアメリカの歴史家ブルース・カミングス氏は指摘する。(詳しくは、金石範氏と金時鐘氏の共著「なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか」に収録されている「資料編」「済州島4・3事件とアメリカ軍政」にある。)

 

増補 なぜ書きつづけてきたか (平凡社ライブラリー)

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