犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

タイで一番有名な日本人、小堀。だーれや、それ!

  昨夜、たまたまつけていたテレビで、「陸海空 地球征服するなんて」というバラエティーをやっていた。アンケートの結果、タイで一番有名な日本人は、「小堀」(コボリ)という。

 二丁拳銃の片割れとかではない。日本では知名度皆無の小堀なる人物、第二次世界大戦中タイに駐屯していた日本軍司令官を基にした、映画の主人公らしい。
 つまり、モデルは存在するが、あくまでフィクション。しかしタイでは、小堀が主人公の映画「クーカム」が10回もリメイクされ、小堀を演じた俳優は人気者になり、対日イメージを良くすることにも貢献したという。
 ちなみに、太平洋戦争でタイは、一応日本の同盟国だった。日本の敗戦後、タイは「日本に無理やり従わされていた」ということで連合国側に仲間入りして戦後処理を行うが、これはタイ政府の保身のようなもの。実際には、「従わされていた」だけではない面があったようだ。(詳しくは、早瀬晋三「戦争の記憶を歩く 東南アジアのいま」の「第四章 タイ」などが参考になる。)
 このように昔は色々あったが、今の対日感情がよいのはとりあえずめでたいこと。

 

 書誌情報

楽天ブックス: 戦争の記憶を歩く東南アジアのいま - 早瀬晋三 - 9784000236676 : 本

時代の違い。

 ツタヤでレンタルしてOVA銀河英雄伝説」、通称石黒版銀英伝を見始めたのだが、原作小説と(ノイエとも)違うアレンジがちょくちょく入っていて、見比べるのは楽しい。
 意外なことに、石黒版よりもノイエのほうが、原作に忠実だと分かった。
 ノイエに不満がある人も多いようだけど、単に時代の違いじゃないかなぁ。順序が入れ替わって、石黒版が今作られたとしたら、「原作とここが違う」とか文句がついてそうだ。
 それにしても、トリューニヒトのベタな悪役ぶりはいいな。バスローブ姿にワイングラスって、最近のアニメじゃトト子ちゃんに呼ばれたときのカラ松くらいしかやってないぞ。

図書館で借りた本、メモ。橋本雄「NHKさかのぼり日本史 外交篇 7」

 縄文時代から始まり、奈良とか平安とか…、という通常の歴史書と異なり、昭和、明治、江戸・・・、と時代をさかのぼっていくシリーズ。その形態の意義はわからないのだが、室町時代を扱ったこの巻は興味深い。
 足利義満が、中国・明王朝から「日本国王」に封じられたことを、従来の説を紹介しながら詳しく検討している。著者によれば、義満が皇位を乗っ取るつもりだったという「簒奪説」は否定されつつあるので、「日本国王」の称号にも政治的意味はなく、単に明との貿易目的だったというシンプルな説に収れんさせている。
 中国への朝貢といっても、中国皇帝の方が気前よく下賜(お返しの)品を与えるのが慣例だから、義満はしたたかに「名を捨てて実を取った」のだ。
 戦前の皇国史観のように、中国へ臣従した義満を非難しなくても、この事実をどのように考えればよいのか、日本人にとってはおさまりが悪いだろう。何しろ、聖徳太子の「日出る処の天子」から日本は中国と対等な国になったという歴史認識は強固である。
近年では聖徳太子の業績が大幅に疑問視されているせいか、シリーズ同じ「さかのぼり日本史 外交篇」の「10」では、「日出る処の天子」は出てこない。
 著者は序文やおわりで、「現代の日本にも、東アジア情勢の変動期だった室町時代の外交は、参考になるだろう」的な事を言う。義満は「日本国王」号を好ましく思わない朝廷人に配慮して、明からの使節にも、近しい人物だけで内内に対応した。
 まぁなんだかんだ言って、義満という専制君主個人の有能さで、当時の外交は何とかなっただろう。情報化、民主主義の現代の方が、「名を捨てて実を取る」のは難しく見えるのが、なんとも。

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一番の原因はだれか。

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 「ベンガル飢饉の一番の原因は、チャーチルだ」って話、私は春日孝之「未知なるミャンマー」でも読んだ。(150~153ページ) インド出身のジャーナリストが、そういう研究書を書いて話題になったらしいのだ。
 ただし、この記事からもうかがえる通り、事の発端は日本軍が始めた対英米戦争だった。戦略的には、イギリスによる当時のインド政策は、日本軍の補給を妨害するための「焦土作戦」という面もあった。日中戦争においては、日本軍の「徴発」という名の略奪を妨害するために、蒋介石政府が「清野作戦」といわれる周辺住民の家と食料を焼き払う残酷なことをやっている。

 よく知られているように、日本軍は補給を軽視していたため、インド攻略を目指していたインパール作戦では兵士に飢餓と病気が蔓延した。となれば、チャーチル蒋介石は、人道的に大問題であっても日本軍の急所を突いていたことになる。
 一番の原因は、チャーチルの人種差別か、日本軍の東南アジア占領と戦争か。確実に言えるのは、植民地経済というやつは原住民の生活なんて後回しだから、非常にもろいということ。

いつでも、どこでも。

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 ・・・とまぁ、我々は、どこの国でもいつの時代でもあり得る、長期政権の腐敗っぷりを見せられているわけです。

あのメガネとロン毛だったら。

「半分、青い」の秋風先生、あんな風貌で絵・くらもちふさこの漫画を描いてるなんて、ナイナイ。きっと「モンスター」や「プルートゥ」みたいな、サスペンスフルな漫画を描いているんだぞ。