犬沼トラノオ日記

「・・・ところで、ご存じですかね、アルジェリアの総督の鼻の下には、瘤があるのを?」(ゴーゴリ「狂人日記」)

「伝統的な家族観」の陰で、放置されていたひとり親世帯の貧困。


news.livedoor.com

 「伝統的な家族観が崩れかねない」って、そんなんで崩壊する伝統なんて、壊れるのに任せたら? 親の愛情とか、子供の親に対する尊敬とか、そういう大事なものはそんなんに左右されないね、きっと。

 少子化で経済規模が縮小する危機に直面しているのは、ドイツ、韓国など「伝統的な家族観」に固執している国。鈴置高史氏など辛口な韓国ウォッチャーは、「中長期的には少子化で韓国経済は暗い」などといっているが、そりゃ日本も同じだっつーの。

 続報。→

 

www3.nhk.or.jp

 昨日のニュースでは自民党幹部が反対していたらしいが、さすがに未婚のひとり親世帯へ支援はされる模様。庶民の生活に直結することなら押しが強い公明党の特性、もあるか(そのせいで軽減税率もねじ込まれたわけだが・・・)。

 参考になる記事

日本のシングルマザーの貧困率が突出して高い理由 : 深読みチャンネル : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1/4

“ひとり親世帯”の貧困緩和策――OECD諸国との比較から特徴を捉える / 畠山勝太 / 国際教育開発 | SYNODOS -シノドス-

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賃金は? 最近の経済ニュース二つ。

 

  失業率は下がっているが、賃金はぜんぜん上がらない。実質では下がっているという指摘もある。安倍政権は、「一時的に賃金が低いのは仕方ない」と言い訳している。リフレ政策の難しいことは知らないが、2012年から6年も政治やっといて「これから上がりますよ」なんてふざけているのか?


 

this.kiji.is

 “麻生氏は「(現政権下で)毎月、毎年、2~3%近くずっと上がってきた」とも述べた。” 麻生太郎財務相からすれば、これでちゃんとした反論はできているつもりなんでしょう。しかし「これから上がる」といったり、「すでに上がってきた」といったり、国民への説明ブレブレですけど。

2018年の政治を総括する。立憲民主党は「リベラル」であるか。 追記あり。

 2018年も終わりに近づき、そろそろ毎年恒例「今年の何々を振り返る」的な企画が新聞とかに載るだろう。私も、最近は細切れな安倍政権批判ばかりになっていたので、ちょっと総括してみよう。臨時国会も終わったしね。
 今年は、「立憲民主党飛躍の年になれば・・・」と思っていたが、ならなかった。なんでだろーか。原因の一つだと想像するのが、結党当初「リベラルの星」として期待された立民が、リベラルとして腰の据わったアピールをできてない点だ。

 旧民主党政権のような、中途半端なリベラルかつ緊縮路線を絶対繰り返してはならないのだが、旧民主党から生まれ変わったといえる政策ビジョンがあまり見えてこない。
量的緩和とか財政出動とか、経済左派的なお株を安倍政権に奪われている難しさもあるが、マスコミにも責任があるだろう。

 ネットではよく「野党は与党を批判するばっかり」と言われているが、立憲民主党のホームページを見れば、「LGBTの権利向上」といった具体的な政策もあるよ。それだけではマジョリティーにアピールしないかもしらんが、杉田水脈LGBT差別発言が問題になった時でさえ、与党への批判が報じられるばかりで、ほとんど誰も「立憲民主党LGBTの権利向上をうたっている」とは強調してくれなかった。これでは表面的にテレビニュースを眺めていれば、「野党は仕事していない」となってしまうじゃないか。

 一方で立憲民主党自身の問題は何か。それは、韓国の徴用工判決で枝野幸男代表が「遺憾」といってしまうような、日本人マジョリティーに不人気な政策を避ける姿勢かな。そこがまた、「共産党よりマシ」とぬるい市民に受けるのかもしれないが。

 とはいえ韓国政府も、現状ではダブルスタンダードだけれど…。ネット右翼はよく、「ベトナム戦争で韓国軍が民間人を虐殺した」「ライダイハン」という。韓国の元慰安婦が、もし日本から補償金を受け取ったらヴェトナムの戦争被害者の補償に使いたい、といったように、ダブルスタンダードを克服しようという動きはある。
 しかし現状では、韓国の保守派から反発が大きい話なので、政府レベルでは実現しそうにない。歴代の左派政権でも、控えめで最低限といえるお詫びが限界だった。現在の文在寅大統領も、「遺憾」でとどまっているようだ。
 裏を返せば、韓国が政府レベルでヴェトナムの戦争被害者にしっかりと謝罪と補償をしたならば、日本政府も腹をくくって元慰安婦や元徴用工にしっかりと補償しなければならないだろう。ま、右翼にそんな覚悟はないだろうけどね。
 ネトウヨがないのはわかりきっていること、別にいいんだ。問題は、立憲民主党にその準備があるのか…、そこで「リベラル」の真価が問われるわけだ。

 追記。

 韓国で賠償を命じる判決が続々と出る中、「もはや断交しかない」「経済制裁してやれ」と気炎をあげる人々が目立つ。しかし対北朝鮮で核問題や拉致問題を抱える現在、国益や国家戦略の見地から、「ここは気前よく補償して、韓国世論の歓心を買ってやれ」という人がいてもいいと思う。国益といったら、拉致被害者が帰ってくる以上の国益はないので、韓国との外交も関数的立体的に考えなければならない。

 

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条約の枠組みに縛られない共産党。筋を通しているだけなんだ。 - 犬沼トラノオ日記

近衛文麿 優柔不断なボンボン? 日米戦争を回避しようとした悲劇の宰相?

 

 NHK「昭和の選択」。先日のテーマは、近衛文麿と日米開戦。
 近衛文麿というのは、どうしても評価が微妙になる人物。日中戦争で「不拡大方針」を唱え、和平工作をやっといて、「国民政府を対手とせず」と声明したり、戦争が泥沼化するとやっぱり交渉相手と認めたり(第二次近衛声明)、何をドタバタやっているんだ、いったい何がしたいんだこいつは、と見えてしまい、「優柔不断」で「意志が弱い」という分析が有名だった。
 筒井清忠近衛文麿 教養主義的ポピュリストの悲劇」(岩波現代文庫)などは、「優柔不断」といった個人的性格で説明せず、「ポピュリズム政治」という構造から近衛文麿の迷走に迫った力作だった。その筒井氏も出演していたが、そういう複雑な議論を限られた放映時間で展開するのは無理があったようで、「ポピュリズム」への言及はぶつ切りに終わった印象。
 あとそれからまぁ、磯田さんが「ドイツにドーヴァー海峡を渡る軍事力(海軍力)はない」とか細かい話に熱っぽくなっちゃうし。
 というわけで、とっ散らかった話題に難はあったけれど、番組は面白かったよ。近衛文麿のような微妙な人物だからこそ、議論になると面白いというのもある。

 最近では、ほかに古川隆久氏が近衛文麿の評伝を書いていたり(未読だけれど)、実力のある歴史家がそろって近衛文麿の再解釈に取り組んでいる。
 山本五十六なんかになると、褒められて終わりになりがちだからね。笠原十九司氏がよく記すところでは、日中戦争がはじまった当時、無法な南京渡洋爆撃を推し進めたのが海軍次官の山本だった(岩波新書南京事件」など)。一般的にはほとんど取り上げられないけど、悲劇のヒーロー的イメージを壊してはいけないという「配慮」が強すぎるのかな。

 

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謎の自信を見せつける厚生労働大臣。


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 水道民営化法案。立憲民主党石橋通宏議員は、厚労省が水道事業を公営に戻した海外の事例を、たった3件しか調べてないことを追及。根本匠厚労相は、「失敗した事例をしっかり分析」「大事なのはその事案に共通する問題点」と答弁。
 たった3件調べただけで、「自分たちは同じ失敗をしない」と思える自信はいったいどこから?

 民営化で失敗しない一番の方法は、そうですねぇ…、民営化しないことです。