FEシリーズ、ほかにも語る。
聖魔の光石
シリーズの順番が、名作「烈火」の後で、さらにその後、「蒼炎」まで出て、サンドイッチ状態ゆえ、評価が変遷したといえる作品。
単体で見れば十分良作。(いや、「覚醒」とかもそうなんですけどね)
N3DSで無償配布が始まったら、人気に火が付いたというのもわかる。
「本編が短い」という最もよく言われる弱点も、「シリーズの中では」ということだから、初めてのFEがこれ、または今まで難しくてクリアできなかった人には、問題じゃない。
シリーズ経験者にとっては、長さ以外にもいろいろ物足りない。
ルーテやラーチェルなど、変人キャラはハジケているものの、シリーズ恒例のポジションが、差別化しきれていないと感じる。
たとえば、序盤の1章で仲間になるアーマーナイトのギリアム。
烈火のオズインが、シリーズの常識を覆すほど初期値がいいし、ぐんぐんステが伸びるアーマーだっため、どうしても影が薄い。
蒼炎のガトリーは、アーマーで今までいなかった(と思う)「チャラ男」「女性に弱くて、お調子者」という性格、(ネタバレ防止のため言わないけど)ストーリー上の経緯で、1軍採用しなくても記憶に残った。
このほかにも赤と緑のソシアルナイト、カイルとフォルデなど、個性を付けようとしたのは見て取れるけど、さほど愛着がわかなかった…、というユニットがいた。
単体で見れば初代暗黒竜のアベルとカイン、封印のアレンとランスだってキャラが薄いので、くり返しになるが、これが最初のFEだったら問題にならない。
一方、まさか寝返りキルソード剣士枠が重要キャラだったなんて…、と意外性とストーリーの両面で魅せてくれるヨシュア、美男美女パーティーの中で埋もれがちだけど、いい味出してるおっさんバーサーカーのドズラ(支援会話で分かる「子どもに優しい」という一面がいい)がいて、本作にしかない魅力もあり。
「if」の暗夜王国
ゲーム性、ゲーム面の秀逸さで95点付けられても、ストーリーのひどさで90減点したくなる問題作。
やはりストーリーがねぇ…、ストーリーが悪いとモチベーションが保てない。
ストーリーを無視してやるってなると、「信長の野望」や「大戦略」のような純然たるシミュレーションと変わんない気がしちゃう。