馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

チルチャックのおっさん臭さ。アニメ「ダンジョン飯」第6話の感想。

 チルチャックは、一昔前なら三瓶由布子さん、もっと昔なら高山みなみさんがやっていた(つぅか、今でも江戸川コナンの声やってるね)ような、泊明日菜さん演じるスレた少年声が、キャラにどハマりしている。

 ファンタジー世界の「ハーフフット」という種族ゆえに、マジで「見た目は子供、頭脳は大人」になっているのも、コナン味を増してる?

 

 6話(後半部分)は、チルチャック回だった。特にお気に入りは、水を汲みに行ったため踏んづけた罠が作動し、「ばっかやろう…、袋の分重くなってるのを忘れるかね」という独白。

 「~忘れるなんて」でなく、「~かね」という、絶妙に老成した言い回し。
 常に淡々としゃべるセンシよりも、ある意味おっさん臭い。

 

 冒険者としての年季や、判断力の差だろうか。無意識にマルシルのことを見下しており、2話では「足手まといになる」と強めに言って、そのあとも倒れたマルシルに「バカだな~」と、いちいち容赦がない。
 しかし、(マンドラゴラの悲鳴を聞いて)朦朧とした状態のマルシルから、「足手まといと言われたことに焦りを感じ…」と率直な気持ちを告げられると、「あ、ごめ…」と「(言い過ぎた。よくなかったな)」と思うくらいには良識がある。

 だけど、6話でまた、起こすときの呼び方が「どんくさ」だったりして、ナチュラルに見下しているのが変わってねー。
 そういうおっさん、いるよね。