センシが、即席で作った聖水を瓶詰にして振り回し、直接かけるよりも効率的にゴーストの群れを追い払う。
「(ゴーストは)壁をすり抜けるから~、瓶やふたも関係ない」
さらっと言ってるけど、めっちゃ柔軟で頭いいな、センシと作者。(けど、温度は下げるので、アイスが出来ました~)
そういえば…、そもそもキリスト教における「聖水」も、聖職者が水に対して「聖別」「祝別」、要するにまじないをかけることによって作られていた。
kotobank.jp コトバンクによると「西方教会では少量の塩を混ぜる」(センシも塩を混ぜていたね)というけど、逆に言えば、東方正教会――ギリシャとかロシアのキリスト教宗派――では、本当に「ただの水」でしかない。
何かの成分がふくまれてるとかじゃなくて、「聖水」はゴーストと同じ、非実在的概念なのだ。
ガチファンタジーの世界
また、実際にやったことないから伝聞に過ぎないけれど、「ダンジョン飯」は「ウィザードリィ」のような、ガチファンタジーの世界観を踏襲している。
wizでは、オーク、魔獣のような物体型モンスターと、スケルトン(骸骨剣士)やゴースト(悪霊)らアンデッドモンスターが明確に区別されていて、アンデッドは魔法しか効かなかったり、それでもまたよみがえってくるので、ロスト(消滅)専用の魔法が必要になる、らしい。
私は昔、そういうファンタジーRPGの元ネタ解説本を読んだとき、「うへっ、本格RPGって、そんなめんどくさいんだ」と驚いたからね。