あぁ、そういえば「聖戦の系譜」のヒルダが、同じフリージ家のティルテュをいびり、いじめ尽くして死に追いやったって話があったね。
「夫・ブルームや、実子との仲はいいのに…」といっても、昼ドラ(昼メロ、お昼にやってる主婦向けメロドラマ)ではよくある人物造形。息子は大事に育ててきたが、息子にできた恋人の女性に対し、「この泥棒猫…」と冷たく思っている姑タイプ。
(いや、ファンタのCMシリーズや、タカアンドトシの漫才で「そういうお約束がある」ってギャグにされてるだけで、私は昼ドラ見てないから、確認したことないんだけど)
ティルテュとその娘ティニー(またはティルテュの妹エスニャの娘リンダ)の扱いは、ヒルダに直接言われていた「裏切者」であることが、ヒルダのサディスティックな性格に火をつけたのだろう。
悪いのはレプトールの方だったが、それに刃を向けたティルテュは、封建的な価値観に逆らっている。
さらに封建社会では、「罪も世襲される」(by司馬遼太郎)。前近代に、親族も罰を受ける連座制があったように、親が悪かったら子も冷たく扱われる。
むしろ、特にティニーをいびったりしてないブルームは、寛容な方かもしれない(コテコテの悪相だけど)。
※ヒルダの息子イシュトーと、娘イシュタルは善寄りの人物。特にイシュタルは、子供狩りをよくないと思っていて、こっそり子供をかくまっていた。
フリージ家、および軍が、グランベル帝国の命を受けてマンスター地方を占領し、もともとここの領主でレンスター王国王子・リーフの勢力と戦っているため、反グランベルのため立ち上がってリーフと合流する主人公・セリス軍とも戦う、というだけ。
彼、彼女らとティルテュの違いは、御家の内側にとどまっていたか、外に出たか、といえる。