馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

指揮レベルで見る、ミカヤVSイズカVSジェルド。「暁の女神」の雑感。

 ※ネタバレ要素を含みます。

 1部9章では、突如助けに現れた漆黒の騎士様(通称・しっこくの森)に、ジェルドは歯が立たず、副官がジェルドをかばって死ぬ。

dic.pixiv.net 「悪党だったけど、こいつを慕う部下もいたんだな…」とうっかり人情を感じてしまうと、あなたもトラップにはまっている。これにミカヤがほだされて、漆黒の騎士を止めて「彼に部下を埋葬する時間を…」と逃げ帰るのを放っておいた。

 そしたらジェルドは、最後の悪あがきとばかりに籠城して投石機を使い、思いっきり城下町の無差別破壊を始めた。恩を仇で返す悪役の鑑。

 

 ところで、聖戦の系譜トラキアの指揮レベルシステムが、暁で復活している。
 しかし、解説記事でも言われている通り、結局強いリーダーユニットの部隊をますます強くし、弱いリーダーの部隊はそのままという、格差をより広げるシステムだった。
 そのためか、シリーズで定着していない。

 

 ただ、昔聖戦の攻略本(もうとっくに捨てたんでうろ覚えだけど)で、指揮レベルシステムの意図を、開発者さんが説明していた。
 いわく「カミュ将軍は、本人が強いだけじゃなくて名将という設定だったんだけど、パラメータ的に強いだけの敵になってしまって…」と、「将」としての優秀さも表現したくて、導入したというのだ。

 ジェルドに対しては、確かに「星3つ」という指揮レベルがそれを表現している。仲間になるユニットでこれに並ぶのは、アイク、エリンシア、ジョフレ、ニケ、ネサラと言えば、そのすごさが分かるだろう。

ジョフレ (じょふれ)とは【ピクシブ百科事典】

ネサラ (ねさら)とは【ピクシブ百科事典】

 しかし、イズカが星1つで、星0ミカヤを上回っていたことには、やや違和感あった。
 1部でミカヤは、デイン解放軍の参謀を務めるイズカの立てた作戦を、常に上回って戦功をあげた。
 とはいえ、ミカヤがイズカより優れた情報収集を出来た理由は、「予感」というチート能力を持っていたから(巫女だから)。チートを外した素のミカヤを表しているのだろうか?

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 ちなみにユニットリーダーは、各章ごとに固定されている。「ニケ女王、星3つもあるんだから、ミカヤの代わりにリーダーやってくださいよ」と思ってもできない。つらい。
 最終章限定のお助けユニット・カイネギス国王も、星が5もあって、アイクより2つ多いのに、もったいないのぉ。