馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「ファイアーエムブレム 暁の女神」で、特に目立つ変更・改善点を挙げる。

 ・マップを俯瞰している画面で、各ユニットにHPゲージが表示されるようになり、HPの減った敵・味方などが一目で分かるように。
 普遍的なインターフェイスの改善だったので、以降のFEにも引き継がれた。

 

 ・蒼炎で廃止されていた、ソードマスターの必殺ボーナスが復活。
 ※なお、ネットの解説によると、蒼炎の海外版では必殺ボーナスがある模様。さすがに開発者もやりすぎた(冷遇しすぎ)と思って、後発の海外版で復活させたか。

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 ツイハーク、ルキノ、地味だったソドマス勢が、暁ではそれぞれ戦力の層が薄いミカヤ軍、エリンシア軍で参戦(1~3部)するので、蒼炎よりありがたい戦力になっている。…といっても、仲間が全員集結する4部だと空気。
 (ところで、バーサーカーも必殺ボーナス復活が見られたかもしれないが、暁ではラルゴが怪我で戦えなくなったということで、バーサーカーが登場しない。)


 ・特攻武器の整理縮小。
 蒼炎までは豊富だった特攻武器が、剣ならドラゴンキラーのみ、槍ならホースキラーのみ、斧はハンマー、短剣はビーストキラーと、1武器1種くらいに減らされている。

 ※その分というか、蒼炎でダメージ2倍に下げられていたのが、3倍に戻っている。

 

 ・杖も装備品の一つに。
 蒼炎では、道具以外に装備してない武器も盗めるようになった。武器は「その武器の重さよりも、盗むユニットの力が上」という制約があったものの、杖は道具同様「速さ」が上回れば盗めるように。神官・司祭系の速さステはたかが知れたものなので、フォルカを鍛えておけばスイスイ盗めた。

 暁では、スリープやサイレスなどレアな杖を持った敵が、一点装備で配置されていて、ほしければ「武装解除」&「手加減」のスキルを組み合わせるなど、手間と工夫が必要になった。これはいい修正だったと思う。
 なお、蒼炎はアサシンでも盗めたが、暁では烈火あたりのシステムに戻り、暗殺者(アサシン)は盗めない。これも、サザ(&ヘザー)とフォルカの差別化として、良かったと思う。

 

 が、暁全体では後半のゲームバランス崩壊が目立つので、これら細かい改善点は、結局活きなかったといえる。惜しいなぁ。