馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

日本の選挙制度を、ドイツやフランスと比較する。

 

 前の衆院選、「野党の方が比例の得票数が多い」というのは負け惜しみに聞こえなくもない。が、選挙制度によって、議席の配分が変わることを念頭に置こう。

 ドイツも似たように見える小選挙区比例代表併用制だが、比例の方が基本であり、比例の議席数が多い。日本の衆院選は、小選挙区での議席数が多い。
 また、フランスも小選挙区制であるが、当選には絶対多数が必要なので、ひんぱんに2回目の投票(決選投票)になる。(有斐閣アルマ「現代政治学 第4版」99~101ページ)
 私が相互フォローさせていただいている三春充希氏の「武器としての世論調査」では、「第8章 選挙はどのように世論を反映するのか」で、日本が選挙制度改革で採用した小選挙区比例代表制の仕組みを解説している。
 フランスとの比較でいうと、たとえば1回目の投票で極右の候補が1位でも、絶対多数でなければ候補を絞った決選投票になる。このとき、中道候補が2位に付けていたら、中道から左派まで共闘して中道候補を勝たせることもできる。
 フランスはこのような「戦略(的な)投票」がやりやすい仕組みなのだが、日本では小党分立で共倒れ、ということが頻繁に起きる。
 私は別に「フランス、ドイツに学ぼう」といいたいわけではなく、「あれ、選挙制度がちょっと違ってたら、負けてたんじゃね?」と思って、謙虚になることをすすめている。

 

 

 

現代政治学 第4版 (有斐閣アルマ)

現代政治学 第4版 (有斐閣アルマ)