馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

今日の競馬。ダービー見た。レースと結果の感想。

www.youtube.com

www.youtube.com

www3.nhk.or.jp

 ”2分22秒5のタイムは日本ダービーのレースレコードです。(…)シャフリヤールの手綱を取った福永祐一騎手は「最高にうれしい。窮屈な展開でスムーズな騎乗ではなかったが馬の力に助けられた勝利だった。最後までわからないレースだった」と振り返っていました。”

 

 福永祐一騎乗のシャフリヤールが、エフフォーリアとの競り合いを制してダービー勝利。
 1枠1番を引いたエフフォーリアは、道中、「やっぱりナ」という感じで馬群の内側に閉じ込められる。周りに行き場がなくて、横山武史騎手が立ち上がっているようなシーンもあった。
 それでも最後の直線では、真ん中から抜け出すエフフォーリア。ところがその後ろから、猛然と伸びてきたシャフリヤールに差される結果に。

 カメラがこの二頭にズームアップしていたけど、横山騎手が必死にムチを振って追っているものの、上体がガクガク揺れていたのに対し、福永騎手は終始きれいなフォームを保っていた。あー、これが経験の違いってやつかね。

 
 サトノレイナスは5着。8枠16番という不利な外枠・番に加え、着差を見れば、健闘したと思う。

 

すでに福永騎手が話していたこと

www.youtube.com

 天皇賞・春に続き、「教えて福永先生」の乗った馬が勝利。

 これはこれは、見てて感心した人だけでなく、シャフリヤールを無視してた馬券師にも、素晴らしい「教育」を施しましたねぇ…(暗黒微笑)。

 カンテレ競馬の振り返り動画

www.youtube.com

 こうやって若いころの映像見ると、「ユーイチ」も年取ったんだな、って感慨深い。
 武豊氏に次いでテレビ(一般人向けのトーク番組)出てる気がするし、今や競馬界の顔。

予想というほどではないが、ダービーの人気馬で思ったこと。※動画を追加。

race.netkeiba.com

jra.jp

 ”競走名の「ダービー(Derby)」とは、1780年にイギリスで同レースを創設した、第12代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレー氏にちなむ。現在は一般的に3歳馬の頂点を決める競走として世界各国の競馬場で「ダービー」が行われ、わが国でも”競馬の最大の祭典”として、競馬ファン以外にもその名が広く知れ渡るレースとなっている。”

 

 明日はダービーっすね。予想を書けるほど出走馬のこと把握してねーんだけど、桜花賞で後方から2着に入ったサトノレイナスが、オークスではなくダービーに出て「ウォッカルート」やろうとしてるのが目を引く。
 ルメール騎手で東京競馬場なら、大胆な差し・追い込みが決まりそう。しかし、1600しか走ってないからなー、適性が分からん(当時ウオッカも似たようなもんだったガ)。
 エフフォーリアはその点、2歳から2000という長い距離を走り、血統的にも2400問題なし。隙がない。

 
 エアフォーリアの数少ない不安は、横山武史騎手の「若さ」ですかね。
 あの武豊騎手も、ダービー初制覇には年月がかかった。逆に、前にも紹介したアイネスフウジン中野栄治騎手や、ウイニングチケット柴田政人騎手など、ベテランの意地に退けられていた印象が鮮烈。
 そして、2018年のワグネリアンで、ようやくダービーを勝った福永祐一騎手。
 キングヘイローでダービーに初めて乗った時は、期待されて2番人気だったのに、14着に惨敗。本人曰く「頭が真っ白」だったらしい。
 今年の皐月賞は、有力馬の前哨戦が分散していて、予想も割れていた。が、ダービーではエアフォーリアが1番人気になるだろう。そのプレッシャーをはね返せるか…。

 

 参考と関連記事

アイネスフウジンと中野栄治騎手 - 犬沼トラノオ日記

dic.nicovideo.jp

www.youtube.com

オークスの感想。

www3.nhk.or.jp

www.youtube.com

 スタート後、ソダシは下げてしまい、馬群に封じ込められることで、(馬によっては)ストレスを感じる展開になってしまった。

 ソダシの先行力に任せて行けなかったのは、鞍上の吉田騎手に、「桜花賞とは違う。2400メートルで気持ちよく飛ばしたら持たない」というプレッシャーがあったのかもしれない。
 ソダシをぴっちり囲む馬群は、最後の直線に向く時前が開いた。しかし、伸びないどころか、最後の100メートルくらいでどんどん他馬に抜かれていった。

 
 「距離が長かった」とみんな言っている。これがあるからオークスは怖い。

 (いつの時点のデータか忘れたが、桜花賞オークスを二勝した馬は、皐月賞とダービーを二勝した馬より少ないという。距離の違いを考えたら当たり前やね)

「ウマ娘」に出られない“最強世代”の馬たち。※追記あり

 

  アグネスタキオンエイシンフラッシュは、同期が超豪華メンバーなのに、Sグループの馬が多いので出てこれないね。

 タキオンはまだいい。一度しか対戦したことがない、さらに本格化が後とはいえ、マンハッタンカフェがいて、絡みも豊富だから。フラッシュは迫真のぽつん。

 

 ※Sグループの馬は、「キンイロリョテイ」「ペラ」のように、名前をもじったそれっぽいキャラなら出ている。しかし、なぜかアニメ限定でアプリ・ゲームにはいない。
 ※公式から「馬主の許可が下りてないので、出せません」というアナウンスはない。つっても、競馬ファンなら「SグループやK氏所有の名馬がごっそり出てこない」「一部にもじった名前の馬がいる」という時点でお察し。

根本的な世界観の違い

 ついでに、アグネスタキオン世代(98年生まれ)は、JRAの「外国産馬はクラシックと天皇賞に出れないヨ」というつまらん規制が緩和されてきた時代であるため、出走馬の充実にファンは盛り上がった。
 一方、グラスワンダー天皇賞に出れず、エルコンドルパサーは日本に戻って走ることなく引退し、「夢の対決」が夢のまま終わったのがスペシャルウィーク世代(95年生まれ)。

 アニメ1期では、現在の出走資格に準拠して、エルがダービーに出たりする(ゲーム・アプリ版も同じ)。
 漫画「シンデレラグレイ」だけ、オグリキャップが制度の壁でクラシックに出れない話がある。(私は単行本派なので、ダービーが始まる直前のところまでしか見てないけど、登録制度の問題を描いただけでもアニメと世界観の違いが分かる。)
 しばしば愛をこめて「プリティ要素がない」と言われるシングレだけど、個人的にここが一番非プリティだった。

 

 

 

  追記。

 98年生まれで外国産馬クロフネは、当時ダービーでどれだけ走るのかワクワク、またはハラハラされていたが、結果は5着。
 先日のオークスでは、クロフネ産駒のソダシが8着に敗れ、競馬ファンはみんなクロフネのダービーを思い出していた。

  クロフネ - Wikipedia

 

 関連記事

inunohibi.hatenablog.com

 追加