人助けが生きがい。
お人よしで、女性(ポップちゃん)の分かりやすい好意にも鈍感な主人公というのは、イヤミになったりするもんだけど、コーイチは大学で友達がいなかったり、ヒーロー試験に落第した「落ちこぼれ」ゆえに、ベタでもちゃんと熱くて推せるの、すごく、すごいです。
師匠の「ナックルダスター」は、己の正義で動き、非合法なやり方、非合法ヒーローじゃないとできないことを貫く、まさに「ヴィジランテ」。
一方、弟子のコーイチは、正式なヒーローになりたいのに、なれなかっただけの青年。言動の問題じゃない。
その、生きざまや思想の違う師弟関係が、第三者に勘違いを起こさせる。
一度は、ヒーローチーム「インゲニウム」を率いる飯田兄に素質を見出され、プロの道に誘われながらも、勝手に察せられて取り消されたすれ違い(4話)、も面白かった。
【ヴィジランテ】第4話 感想 初代インゲニウム出動!【僕のヒーローアカデミア ILLEGALS】 : あにこ便
この絶妙に報われない不憫系主人公だからこそ、「俺/私が応援してあげなきゃ!」って感情が掻き立てられる。
9話の感想
コーイチ、ヒーローや主人公としては完璧だけど、リアルで考えるとお人よし過ぎるし、母親の言ってること自体はそんな間違ってない…、かなぁ。
他の人のコメント見ると、コーイチの母親きらわれていたし、おれっちも嫌いなタイプなんで、擁護じゃなく言うと、昭和なら、こういう無駄に子どもに厳しく辛らつな、自己肯定感を下げていく親って珍しくなかったっす。
漫画家とかミュージシャンになりたいというと、「そんな夢追っかけてないで就職しなさい」とか。
やたらと、親戚のコネが効く会社に就とめるのを勧めたり、見合い話を持ってきたり。
(コメントしたこと)
前略。これまでの「落ち方(物理)」が効いてくるの良いよね。
最初の「僕だって飛びたいんだ!」(航一、心の叫び)とか、すべて伏線になってる。
ナックルダスター師匠、外ヅラはちゃんといいの、まさにダークヒーロー。