馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

漫画版「FE 暗黒竜と光の剣」打ち切りという苦い思い出と、「覇者の剣」の成功について語る。

togetter.com

 ミヤコさんのコメント。
 “そういや封印の剣の漫画版(正確には違う)はFEのコミカライズとしては珍しく打ち切りではなかったな”

 

 ワイも昔、エニックスの「Gファンタジー」で連載されていた箱田真紀先生の「FE 暗黒竜と光の剣」コミカライズが好きで、単行本買い続けてたんだけど、マルスが故国(故郷)アリティアを奪還したところで、終わっちゃった。
 なんか記憶喪失?(うろ覚え)でミシェイルの家臣になったアベルとか、オリジナル展開の伏線が回収できてなかったし、どう見ても打ち切りでしたね。

 

 旧2ちゃんねるで、それぞれ言われた打ち切りの原因(敗因)は…、「もうFEシリーズが聖戦まで発売されていて、原作の暗黒竜~が古くなっていた」「後半、オリキャラ(クラウス)が出張ってたのがダメだった」というもの。
 うーむ、確かに…、前半は原作のストーリーに沿いつつ、硬派な戦記もの要素が加味されて面白かったけれど、途中からオリジナル展開が激しかった。(アベルが生死不明になってアリティア軍から離脱し、先述のミシェイルに仕えることになった展開が特にぶっ飛びんぐ)

 「暗黒竜~」漫画版を打ち切りにしたものの、エニックス(現スクエニ)のファイアーエムブレム愛は冷めなかったようで、その後も「封印の剣のあるきかた」といった、マニア向けやり込み攻略本を出したりしてた。
 冷静に考えると、同業他社が作ったFEになんで力入れてるんだ、って話であるが、これ以外にも「ゼルダの伝説」シリーズの4コマ漫画集と、「夢を見る島」と、さかのぼって「神々のトライフォース」のコミカライズまで、異様に手広くやっていた。

 

 話を「覇者の剣」(「封印の剣」の漫画版といっても、前半は同じ世界を舞台にしたオリジナルストーリー)に戻す。
 「覇者」の成功は、もちろんまずクオリティーが良かったんだけど、封印発売と連動した連載スケジュールにもあるだろう。
 ゲーム封印の方でも、「アルの剣」「ガントのやり」といった覇者キャラのアイテムを出して、覇者読者をニヤリとさせる徹底ぶりだった(キャラ自体は、におわせだけでゲームに出てこない)。
 「好きだからコミカライズしました」という素朴な感じのGファンタジー「暗黒竜」に比べ、「覇者」は丁寧な連携と調整がなされていた。もしかしたら、今までの打ち切りを苦い教訓としていたか。

紹介動画

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