馬と鹿と野と郎の日記

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

大阪府民から、維新の会へ。万博よりも、福祉の充実を要望する。

 実名で訴えれば、より意味のあることなので、ブログをフェイスブックのように本名で使う。
 結論から書く。大阪府議会第一党である維新の会は、万博の誘致よりも、福祉の充実をすべきである。
 松井一郎府知事のいいぶりでは、万博の内容そのものより、それがもたらす「経済効果」のほうが重要なようだ。大阪府民も、突然出てきた万博の話に支持は低調だが、万博の内容に対する興味や期待といったら、まるで感じられない。
 つまり万博はどうでもよく、これではケインズ経済学の悪名高い「ツボを埋めて、また掘り返す」だけの公共事業と一緒ではないか。もちろんケインズ本人は、これを大真面目にやれといったのではなく、「雇用は政府がいくらでも作れる」という極端な例として持ち出した。あくまでケインズは、「住宅やそれに類するものを立てるほうが、いっそう賢明」だと続けている。(ケインズ「貨幣改革論 若き日の信条」17ページから孫引き。)
 実際に万博や、または2020年に東京オリンピックが開催されたときには、まぁまぁ盛り上がって、まぁ成功だったということになるだろう。オリンピックシーズンになると、マスコミも盛り上げようと必死になる(その時のマスコミたるや、大政翼賛会並みの統率力だ)。
 だから問題は、「万博をやる」ことではなく、その陰で政治が「やってない」ことにある。万博よりも、市民のために政治がやるべきことは、もっとあるはずだ。保育園不足などが繰り返し指摘されながら、なぜ遅々として改善されないのか。
 万博に経済効果があるなら、福祉にも経済効果があるだろう。たとえば医療予算を増やして、医療関連のスタッフを増やせば、新しい雇用が生み出され、それだけでもう経済効果が期待される。
 私の家の近くの薬局は、駅前のせいかよく混雑していて、特に私の場合、まぜ薬の処方でいつも1時間くらいかかる。冬は待っている間に、足が冷え切ってしまう。薬剤師を増員して、混雑を解消すればいい。
 二回ほど市内の市立病院に行ったことがあるが、予約した日時通りのはずだったのに、長い待ち時間だった。これも解消していただきたい。
 私はいろいろな病気を抱えているが、発達障碍と軽いうつ病障碍者手帳が交付された以外は、これといった福祉がない。病気だが福祉は貧弱で、これで万博が楽しめるのか? 少なくとも私はちっとも楽しくないので、行く気もない。経済効果が生まれない。
 「万博で経済効果」と勝手に盛り上がるのではなく、維新の会は市民の窮状に目を向けよ。
 私は病気なので、街頭や後援会で活発な政治参加はできない。となると、インターネットで声を上げるしかない。病人でも声を上げなければ、ますます健康な人間を基準にして、政治が決まってしまう。
 「保育園落ちた! 日本死ね!」というブログの匿名記事は、社会を動かした。匿名記事が社会を動かせるなら、実名記事はもっと動かせるはずだ。

 書誌情報

貨幣改革論 若き日の信条|全集・その他|中央公論新社