馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

ガンダム・エクシアを忘れない

 適当にエモいタイトルを付ける。

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どう見てもガンダムな石像がインドネシアで発見される、地元民は数百年前のものと証言か - GIGAZINE


 余談だけど、ジャワ島のボロブドゥール寺院の遺跡は、19世紀にイギリス人によって発見されたもの。8~9世紀につくられたと推定されているけど、発見当時の現地民は、「そんなものがあったのか」という反応だったらしい。本当に数百年たつと、忘れられ去られる可能性が…。

「ボロブドゥール」の検索結果 - Yahoo!辞書

 ※「コロンブスアメリカ大陸発見」などといわれてきたが、現地には前から住んでいる住民(ネイティブ・アメリカン)がいたわけであり、「発見」という言い方は「ヨーロッパ中心主義の歴史観だ」という批判もある。しかしボロブドゥールの場合、原住民に忘れ去られた無人遺跡の例であり、「発見」といえるんだろうな。

済州島4・3事件と日米との関係。

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 済州島4・3事件は、韓国国内のこととはいえ、時代が時代だけに日米の影響も色濃い。
 当時韓国の軍や警察は、日本の植民地時代に警察官や軍人をやっていた、いわゆる「親日派」からのリクルート組だった(「親日派」という用語は誤解を招きやすいので、歴史書では「対日協力者」とか「コラボレーター」と書き直されている例もある)。彼らは日本帝国主義から徹底した反共思想をたたき込まれていたわけで、それが残虐な共産主義ゲリラ鎮圧、民間人も巻き添えにした「アカ狩り」につながった。
 また、1948年8月に大韓民国が独立するまで、アメリカ軍は南朝鮮を占領統治していた。その後も秘密協約で韓国軍と警察の指揮権を握っていたことから、アメリカ政府は事件に対する極めて重大な責任を負っている、とアメリカの歴史家ブルース・カミングス氏は指摘する。(詳しくは、金石範氏と金時鐘氏の共著「なぜ書きつづけてきたか なぜ沈黙してきたか」に収録されている「資料編」「済州島4・3事件とアメリカ軍政」にある。)

 

増補 なぜ書きつづけてきたか (平凡社ライブラリー)

増補 なぜ書きつづけてきたか (平凡社ライブラリー)

 

 

ローマの五賢帝時代

 今月の「100分de名著」は、マルクス・アウレリス「自省録」。
 彼は「哲人皇帝」という異名と共に、古代ローマ五賢帝としても有名な人物。五賢帝とは、字のごとく賢く英明だった五人の皇帝たちのこと。1世紀末から2世紀末までのおよそ100年間、皇帝が優秀な若者を養子にして帝位を継がせたから、ローマ帝国が繁栄した、とされている。
 実際のところ、彼ら四人まではたまたま男性の実子がいなかっただけで、五人目のマルクス・アウレリスは息子に継がせている(北原敦編「イタリア史」、92ページ)。
 ただ、五賢帝の歴史は、後世に与えた影響の方が大きいと思える。18世紀にイギリスの国会議員も務めた歴史家ギボンは、名著「ローマ帝国衰亡史」で、五賢帝時代を「至福の時代」と強調した。同書は、のちにイギリス首相になる若きチャーチルの愛読書でもあった。
 ヨーロッパ諸国のインテリは、必須教養としてギリシャ語・ラテン語、そして古代ギリシャ・ローマの歴史を学ぶ。これで「やっぱり指導者は世襲じゃなくて実力だな」と刷り込まれたんじゃないだろうか。ヨーロッパ文明の「原点」として参照される歴史なのだ。

今度の「サクラ大戦」は・・・

www.famitsu.com

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 キャラクターデザインが久保帯人先生ーーー!!?? 
 久保帯人先生っつたら、話が進むほど男主人公のアゴがどんどんトガっていったり、普通の女の子だったヒロインがヒーリング能力に目覚めたり、ヒロインの一人にシスコンの兄がいたり、ヒロインの一人が片思いしている男が実は敵ボスだったり、マスコットキャラだと思ってた小動物がカッコカワイイお姉さんで隠しヒロインになったりするやないかい!
 そしてゲームの方も、序盤はまぁまぁ恋愛しているのだけど、途中からバトル・バトル・バトルの串団子になって、「一体いつから恋愛シミュレーションだと錯覚していた?」などと驚愕の真実が告げられたり―――、しませんね。脚本は別の人。

絵の「劣化」には、様々な理由があるという話。

hokke-ookami.hatenablog.com

 コメントした。
 「こんにちは。「重版出来」というマンガ編集者を主人公にしたマンガ業界マンガがありまして、私は原作は未読なんですが、実写ドラマ版を見ていました。1話では、ベテラン漫画家の絵柄がおかしくなっていて、ネットで「終わった」などと陰口をたたかれているという話があり、今回の件はそれを思い出しますね。
 ドラマの方のオチとしては、うろ覚えなんですが、その漫画家は近視が進んで原稿に近づいてうつむく姿勢が急になっており、それで絵の遠近がおかしくなっているとか。
 原作は小学館なので、同作を評価するゆうきまさみ先生が、ドラマ内で使われる原稿を提供していました(ゆうき先生のツイッターによると、コンピューターでその絵をさらに縦に伸ばしたらしい)。そしてゆうき先生によると、絵柄の「劣化」ともいえる変化は、年長の漫画家やイラストレーターの場合、健康問題もあるとのことです。」
 (ここまでがコメント。)
 はてなツイッターで有名な絵描きとしては、有村悠氏がいるけど、彼が「うつ病がひどかったころ」とコメントを付す「ほしのこえ」同人誌なんて、一目見て分かるほど絵が荒れていた。
 余談。ちなみに私も絵が下手糞なんだが、その下手さが不思議だった。書いてるときは何か気づかないんだけど、あとでふっと見返すと、バランスが悪くてすんげぇダメな絵になっているの。
 そして、若いころから遠くの風景がぼやけてよく見えない、ということがあり、軽い近視だと思っていたら、年を取って中くらいの距離もどんどんと輪郭がぼんやりするようになった。

 メガネを作ろうとメガネ店で検眼と視力検査をやってもらったら、乱視もあった。乱視だと、物の遠近が認識しづらくなってしまうという。俺の絵が異様に下手なのは、乱視もあるんじゃないかな…、と思った。