馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

野田サトル「ゴールデンカムイ」17,18巻を読む。

 弟Aがレンタルしてきた。私は「まだ先は長そうだな」と思って、いったんコミックの続きを買っていなかった。
 世間では盛り上がりのピークが過ぎたけれど、依然として面白い。特に、途中で主人公のもとに強キャラが集まりすぎて、バトルの緊張感が薄れていたが、再びグループが分散して、「限られた味方と状況でどう戦うか」というスリルが出ている。
 しかし、話の終着点が見えそうで見えない。18巻では、鶴見中尉の行っていた諜報活動の一端が分かるが、それがどう本筋と関係していくのか。ロシア情勢も絡み、話のスケールは大きくなる一方。

 たぶん、「キングダム」などに比べたらましなんだろうが、長すぎるのは苦手…。シュパッとキレよく終わってほしい。