馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

夏競馬を解説する。

 宝塚記念も終わり、夏競馬が始まった。

 夏は大レースがなくて、重賞級の馬だと休養しているのが多い。馬は暑さに弱いので、夏負けを避けるため北海道の牧場に戻ったり(出身地じゃなくて育成牧場も多い)、レースに出すにしても札幌と函館の両競馬場になる。
 というわけで、ときおりメンバーが充実してディクタストライカ…、じゃなくてサッカーボーイが、2頭のダービー馬を下して2000メートルの日本レコードを出した函館記念(G3)もあった。

小倉競馬場

 福岡県北九州市にある小倉競馬場でも、夏にレースをしているんだけど、なんというか夏に小倉で走るというのは、期待値の低い馬が多い。
 ※そもそも、西日本に競馬場が少ない。JRA中央競馬)管轄の10ある競馬場のうち、西日本は京都、阪神、小倉だけ。残りの7つが東日本に点在し、ローカルは断然東が充実している。比較的涼しいことに加え、馬産地が東に偏っているせいだろうか。

www.youtube.com


 それでも、小倉で新馬と未勝利戦を走ったメイショウサムソンが、G14勝の名馬に成長した(なんと小倉デビュー馬のダービー初制覇)。ウマ娘キャラでいえば、イクノディクタスが夏の小倉デビュー組で、無名の1勝馬だったナイスネイチャは、小倉で勝ち星を重ねて菊花賞に出れる賞金を獲得した。

メモ。アイルランド生まれのファインモーション。

 最近知ったんだけど、(メイショウドトウだけじゃなくて)ファインモーションアイルランド生まれだった。また、ドトウと違ってファインモーションは、「アイルランドからやってきた留学生」と出身が明記されている。

 

umamusume.jp

db.netkeiba.com

「ウマ娘」のシナリオライター募集と、ステマの法則。

www.itmedia.co.jp

 「競馬知識を要求されるから、ハードル高い」ってコメント多数。今サイゲの稼ぎ頭だからな~、競馬関係なくハードル高いだろう。
 一方で、「ローレル出して」「トプロ出して」とか、シンボリクリスエスとかメイショウサムソンと言ってるそこの君ィ、もう出るのを待つよりも、自分で書く千載一遇のチャンスや。(ただし、中途採用なので、すでにシナリオを経験している人のみ)
 

 ところでホクトベガについては、馬主の許可が下りてない可能性も…。

ステマの法則

www.youtube.com

 ゴールドシップも、厩舎に入るまでの牧場時代おとなしい馬だったという。
 オルフェーヴルやゴルシを生み出したステマ配合(父サンデーサイレンス、母の父メジロマックイーン)は、年を取ってから気性難が発現する印象。
 まず、ステゴは掲示板を外すことが多くなり、マックは気難しくなったらしい。ゴルシは人を舐めるようになった。

 

 追加。当時の記事。

number.bunshun.jp

結局弱者が死ぬ。

www3.nhk.or.jp

“やがて40代や50代に広がるのでは…”感染再拡大へ懸念 東京 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

 "厚生労働省の専門家会合のメンバーで、公衆衛生学が専門の国際医療福祉大学の和田耕治教授は「首都圏では、20代や30代の感染者が増えているが、それがやがて40代や50代に広がっていくとみられる。ワクチンの効果は、オリンピックが始まるころまでは限定的で、イギリスで確認された変異ウイルスのアルファ株の例でもわかるように、40代から60代であっても10人に1人くらいは治療で酸素が必要になり、そのうち半分程度は人工呼吸器が必要になることがある。感染が広がれば、多くの方が重症化したり、病床がひっ迫したりする状況が生まれかねない」と指摘しました。"

www3.nhk.or.jp

相変わらず高齢者の感染は6%弱と低率で推移。 - hirahira555 のブックマーク / はてなブックマーク

 ”相変わらず高齢者の感染は6%弱と低率で推移。”

 

 ワクチンが普及してきたので、今度は高齢者がバタバタ亡くならずに済むかもしれない。
 しかし、割り出しに時間がかかるためか「基礎疾患のある人」は後回しになっていて、結局弱者が死ぬ。

「最良の、最も聡明な人々」

hokke-ookami.hatenablog.com

 AERAは飛ばし、吹かしっぽい記事があるから、「野党に嫌気」はなんともいえんけど、尾身先生はもう日本版「ベスト・アンド・ブライテスト」だ。

 (※デイヴィッド・ハルバースタム氏による政治ノンフィクション。ケネディ大統領がそろえた「最良の、最も聡明な人々」といわれた政権スタッフが、なぜヴェトナム戦争の泥沼にはまったかをたどる)

 

ベスト・アンド・ブライテスト - Wikipedia

 

 

逃げ馬について。二通りのタイプを解説するよ。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 ひとくちに逃げ馬といっても、いろんなタイプがある。
 まず、他馬とスピードが段違いのため、スタートから自然と先頭を走り、そのままゴールできるタイプ。

 ウマ娘に登場している馬でいえば、マルゼンスキーミホノブルボンサイレンススズカがそうだった。(ただし、ブルボンとスズカは、「控える競馬ができなかった」というエピソードも残っている)

 
 一方で、道中をスローで走って余力を残し、その貯金を使って逃げ切るタイプ。あたかもスタミナが尽きて追い付かれたように見せながら、最後また突き放しにかかるため、「二枚腰」とか「死んだふり」と呼ばれている。
 メジロパーマーセイウンスカイは、こっちのタイプだった。

 後者はライバルと比べてずば抜けた能力で逃げるわけじゃないので、ライバルから警戒されていると逃げ切れないという弱みがあった。
 パーマーもウンス(セイウンスカイ)も、G1二つ勝ったけど、さすがに三度目はなかったね。

 しかし、両方強いのは間違いなくて、G2レベルなら圧倒的な強さを見せていた。