馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

夏競馬を解説する。

 宝塚記念も終わり、夏競馬が始まった。

 夏は大レースがなくて、重賞級の馬だと休養しているのが多い。馬は暑さに弱いので、夏負けを避けるため北海道の牧場に戻ったり(出身地じゃなくて育成牧場も多い)、レースに出すにしても札幌と函館の両競馬場になる。
 というわけで、ときおりメンバーが充実してディクタストライカ…、じゃなくてサッカーボーイが、2頭のダービー馬を下して2000メートルの日本レコードを出した函館記念(G3)もあった。

小倉競馬場

 福岡県北九州市にある小倉競馬場でも、夏にレースをしているんだけど、なんというか夏に小倉で走るというのは、期待値の低い馬が多い。
 ※そもそも、西日本に競馬場が少ない。JRA中央競馬)管轄の10ある競馬場のうち、西日本は京都、阪神、小倉だけ。残りの7つが東日本に点在し、ローカルは断然東が充実している。比較的涼しいことに加え、馬産地が東に偏っているせいだろうか。

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 それでも、小倉で新馬と未勝利戦を走ったメイショウサムソンが、G14勝の名馬に成長した(なんと小倉デビュー馬のダービー初制覇)。ウマ娘キャラでいえば、イクノディクタスが夏の小倉デビュー組で、無名の1勝馬だったナイスネイチャは、小倉で勝ち星を重ねて菊花賞に出れる賞金を獲得した。