馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

アニメ「魔法使いの嫁」第1話 感想

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 生きるのに疲れ、自分の身をオークションに売り出す女性。なんかエロ漫画みたいな出だしだが、1話を見終えて今後の展開を想像すると、素敵な男性に見いだされ、傷ついたヒロインが救われていく話だろうか。
 だとすれば映画「プリティ・ウーマン」とか、ハーレクイン・ロマンスのテンプレを想起させるけど、「このマンガがすごい!」オトコ編にも食い込んでいるし、女性向けってわけじゃないようだ。
 謎の頭が骨だけの男エリアスが、背が高くて体格がいいし、竹内良太の声と相まって超かっこいい。優しい声と振る舞いで、「いい人なのかな~」と安心させる。
 唯一の難点は、「コード・リアライズ」と流れが被って見えたこと(イギリスが舞台というのもかぶっている)。今期に二つも似たようなアニメを見たくないので、どっちか切ろうか・・・、なんてことを考える。

2017年の秋アニメ感想と、「Infini-T Force」漫画版。

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 今期のアニメ、見た中では「Infini-T Force」と「Code:Realize~創世の姫君~」が面白い。
 「Code:Realize~創世の姫君~」は乙女ゲーが原作らしい。といっても、タイプの違うイケメンよりも、永久機関が発明された別世界のヴィクトリア朝イギリスとか、機鋼都市、ふれると猛毒に侵される少女など、ファンタジー要素が前面に出ている。少女漫画風のファンタジーアニメとして、普通に楽しめる。

 「スチームパンク」という人がいるが、スチームパンクの定義をよく知らないので、コメントできない。

 「Infini-T Force」漫画版。10月19日まで1巻、無料。

 脚本は別にいるけど、江尻立真氏のコミカルなテイストがよく出ていて、アニメとは別物。
 特にアニメ版と漫画版、ヒロインの性格違いすぎ。ここまで違うなら、名前を変えて別キャラクターということにしたほうが・・・。

アニメ「Infini-T Force」1~2話 感想

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 予備知識なしになんとなく見たが、タツノコ版「ヒーロー大集結」の話だった。元作品のアニメ、どれも見てないんだけど…、楽しめたよ。
 海外作品ではすっかり3DCGアニメが定着しているが、日本ではイマイチ。試みる作品があっても、日本アニメのキャラクターや文法とはそぐわないようで、「二次元がよかった」といわれることが多い。
 しかしこれは、クオリティーの高いアニメーションをしていて、戦闘シーンでは洋画みたいにスピード感ある動きで人が吹っ飛び、視点がグルグル回り込む。「動きがきれい」という3Dの強みを活かしている。
 そして、会話が流れるように自然でキャラが乱れず、2話では、ヒーローと敵の会話が、ボーリング球を小道具にして光っていた。狭い室内なので、開放感がなかったのがちょっと残念。
 あと、ヒロインの制服が、異様に安っぽいのだけ謎・・・(赤に水玉模様で、昭和の流行みたいになってる)。

 

衆院選の議席予測が発表された。

 今朝の新聞に、衆院選の予測が出ていた。「立憲民主党議席倍増」という。
 前に、急造の新政党だから伸び悩む、という票読みをしていたが、そうでもないようだ。ツイッターなどでは、「リベラルの受け皿ができた」とちょっと気恥ずかしくなるくらい喜んでいる人がいたが、多くの有権者もそう思っているということか。
 共産党は減少の見込み。やっぱり左翼すぎてダメなんかねぇ。

 公明党も少し減らすらしい。理由はわからないが、公明党のコバンザメ戦法も、そろそろ年貢の納め時だろう。思想的にはずっと自民に近い維新が、生き残りを賭けてすり寄っている。議席も微増という。低迷していると思っていたが、どうやら党勢は底を打って回復したようだ。希望の党ですら、自民の補完勢力になりうる(小池氏はもともと自民党だし)。
 自民のほうからも、都議会では都民ファーストとくっついたのがうんざりされているし、自民と選挙協力や候補者調整ができなくなれば、議席は一気に減るだろうな。公明は早くそうなって、目を覚まして原点に戻るべきだね。

アニメ「魔法陣グルグル」第14話 感想

 原作漫画の「天使に出会うだろう 悪魔にも出会うだろう」という石板の予言を、「ククリが夢の中で見た石板の予言」に改編したのはいい改編。もっとも、ニケとククリは夢だったと認識してない。(単純に、最初の予言が尺の都合でカットされたようだ。)

 あれは単なる予言ではなく、ククリが気にして自己成就させるという込み入った予言になったので、なぜガルニエ(のちに判明する予言の送り主)があんなことをククリたちに伝えたのか、謎が生まれてしまう。
 青トウガラシを食べたときの原作にない変顔とか、今回はアニオリ要素の小技が効いていた。

気になる本。宮川裕章「フランス現代史 隠された記憶」

 

  中公新書にも「フランス現代史」という本があるけれど、それは第二次大戦後の歴史で、ヴィシー時代は対象外になっている。
 アマゾンのカスタマーレビューには、「これまでの研究蓄積に比べ、踏み込みが足りない」という旨の批判もある。けれど、パクストンのヴィシー政権研究が絶版で、それ以外にも平野千果子「フランス植民地主義歴史認識」といった本があ然とする値段の中、このテーマが新書で読めるという点で、すでに価値がある。
 平野本と違って電子版があるというのも、ソースとして確かめやすくていい。
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