馬と鹿と野と郎

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

誰も幸せになれない(経団連のぞく)

 入管法改定の強行採決

 集団安保法制、共謀罪のとき、「反対しているのは左翼だけ」とせせら笑っていた右翼のみんな、ニーメラーの言葉って知ってるよね。経団連だけがハッピー、左翼も右翼も幸せになれないずさんな外国人受け入れが始まりそうだけど、今なにしてんの?

アニメ「うちのメイドがウザすぎる!」第7話の「解雇は一か月前に通告しなければいけない」を解説。(訂正あり)


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 残念美人のみどりんが、「解雇は一か月前に通告しなければいけない。労働基準法にある」という。解説。これは労働基準法第2章「労働契約」の、第20条にある。または、雇い主は予告せず解雇することもできるが、30日分以上の平均賃金を支払わなければいけない。
 もっとも、律義に守る事業主はほとんどいないし(特に中小企業)、労働者の側も、そもそも知らないとか、守らせようという意識が薄いので、有名無実化した法令。(だからこそ漫画のネタにもなるようで、たしか「カバチタレ!」の1話は、突然クビにされた主人公が、行政書士の計らいで未払い賃金を支払ってもらうという話だった。そして主人公は行政書士を志す。)
 それにしても「うちのメイドがウザすぎる!」は、航空自衛隊の部署とか、作品に関連することがちゃんと調べられている。絵もうまいし、原作者はきっと、つばめみたいに「ロリコンだけど有能」な人なんだろうなぁ・・・。

 

 追加。

「うちのメイドがウザすぎる!」1~7話&特番|ニコニコインフォ

 追加。訂正。

 ※ただし、「家事使用人」(いわゆる家政婦、メイド)は労働基準法の適用対象にならない。

労働基準法は,仕事をしているすべての人に適用されるのですか? | Q&A | 弁護士が教える労働トラブル解決サイト

労働基準法の基礎知識 - 労基法の適用範囲|人事のための課題解決サイト|jin-jour(ジンジュール)

条約の枠組みに縛られない共産党。筋を通しているだけなんだ。

 「池上彰の現代史を歩く」今回はアメリカ。

 アメリカ大陸に連行された黒人奴隷から、公民権運動の歴史など。おさらい。キング牧師の運動は、一人の黒人女性から始まった。当時、バスや食堂には「白人席」と「黒人席(有色人種席)」があり、しかも白人席が埋まっていたら、黒人は席を立って白人を優先させなければならなかった。

 ある日、仕事の帰りで疲れていた黒人女性ローザ・パークスは、うとうと眠くなって立ちたくないので、白人に席を譲るのを拒否した。これは州の法律違反だったが、キング牧師たちはローザ・パークス支援の運動に立ち上がる。バスを使わず歩くバス・ボイコットや、白人席にも構わずどんどん座って、差別をなくしていこうと活動した。
 キング牧師と、彼が影響を受けたガンディーも語るように、非暴力主義とは「黙って従う」とか「なすがままに受け入れる」ことではなく、非暴力で果敢に悪法や悪政に抵抗していくことだった。

 番組を見て改めて思ったのだが、ガンディーやキング牧師が世界的に尊敬されている基準からすれば、「悪い法律はどんどん破っていい」ということだろうな。最近の元徴用工判決などで、日本では「条約が破られた」「無視された」という激しい怒りが渦巻いているが、違法だろうと白人席にどんどん座っていった「公民権運動の精神」でいえば、法律や条約はただちに守らなければいけないものではない。

 自民党政府は、愚直に、悪い具合に条約の枠組みを守っている。「千島」はサンフランシスコ平和条約で放棄されてしまったので、「択捉・国後は千島列島ではない」という(やや無理のある)理屈で返還を求めている。日本共産党は千島列島全島の返還を求めているが、「条約に縛られない」という筋を通して、「慰安婦」や徴用工への補償にも積極的だ。
 共産党に対しては、「善悪や人道の観点からはともかく、国益を損ねている」という戸惑いや批判も見られる。しかし、条約に縛られず慰安婦や徴用工に補償するからこそ、「千島全島が日本に返還されるべきだ」という主張が国際社会で説得力を持つと思う。

メフィストのささやき


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 消費増税対策でポイント還元9か月間というのは、あれだよ、東京オリンピックが終わった後は、戦後の歴史に残る長期政権として有終の美で退陣するつもりだから、安倍総理。本当に自分のことしか考えてないな・・・。
 安倍総理の肚。苦しい理由を付けて二度も増税を延期したので、今度こそ延期せずに上げるしかない。しかし増税による景気の冷え込みは、改憲とかやりたい仕事が終わってからにしてほしい…、というところかな。
 ポイント還元とオリンピック特需が終われば、日本経済はさぞや落ち込むでしょうねぇ。それでも、メフィストフェレスのささやきに惑わされるファウスト博士であるようだ、日本の有権者は・・・。

激しい片山地方創生相感

 今夜の「人間観察モニタリング」は、妻が整形メイクで別人になって、夫が気付くかどうか。・・・という企画だったが、中年女性が美人になるメイクというのをしても、たるんだ頬のしわは隠しきれなくて、激しい片山地方創生相感。要するに若作りの厚化・・・(ボワッ 投げ込まれた火炎瓶で文章が途切れる)

「SSSS.GRIDMAN」第6回の感想。

 謎が明かされたりする回。
 絵やBGMがいいから飽きずに見れるけど、唐突に表れた新キャラが、ただ真相を話して去っていくのはひねりがない。しかもその理由が、「先代がお世話になったから」とかで、元祖「電光超人グリッドマン」を見ていなければ分からないキャラなのだろうか。20年以上たってからの新作なのに、元祖を見ていない(私も見てない)視聴者に不案内だと思う。
 キャラクターや日常の描写を丁寧に積み重ねているのはいい。とはいえ、今のところドラマティックな関係の進展もなし。
 面白いっちゃー面白いんだけど、1話で感じたワクワク感を超えないのはちょっと残念。