馬と鹿と

「世人は欺かれることを欲す」(ペトロニウス)

「メイキング オブ ファイアーエムブレム 開発秘話で綴る25周年、覚醒そしてif」その2.

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難易度について

 ・当時、加賀ディレクターの退社後、後任でディレクターに就任した成広通氏は、トラナナで難易度が上がり過ぎ、ユーザー層も狭くなっていたことに危機感を持ち、「小学生でも遊べる」を目標に「封印の剣」を手掛けた。(同、273ページ)

 ・しかし、スマブラ関係(シリーズ2作目の「DX」に、マルスとロイが参戦)で打ち合わせをした桜井政博氏から、「あんなに難しいものが小学生にクリアできるわけない!」と苦言を呈されたこと、アンケート調査で思ったよりユーザーの年齢層が下がっていなかったことから、さらに「易しい」を目指すことにした。(274ページ)

 

 ・そこで「烈火の剣」(この時から成広氏はプロデューサーになっている。が、本人の弁では、開発での役割は、封印の時とほぼ変わってない)は、小学生にテストプレイしてもらったり、どんどん親切にし、難易度も下げていった。

 …インタビュー内容の文脈からいうと、「封印」のときは、まだ子供にテストプレイさせておらず、「小学生でも遊べる」は、実の伴わないスローガンだった、ということか。

ちなみに

 ・成広氏は、「いろいろ未完成」ゆえに「『トラキア』みたいに意図的に上げたものを除くと、『FE』ってなんだかんだと『暗黒竜』がいちばん難易度が高い」(276ページ)と振り返る。

 インタビュアーは、一つの象徴として「移動範囲すらわからなかった」ことをあげている。
 それ以外にも、必殺率が消えない等、初代の理不尽要素は多い。(FE初心者の新規ファンには、絶対すすめない)

 

 けれども、そんな初代『暗黒竜』にちゃんとファンが付いて、シリーズとして続けられたんだから、パイオニアとして偉大なことは確か。(フォローしときます~)

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